探究学習

ネット利用可!国会図書館を探究の情報収集に活用しよう。蔵書数4500万点以上!日本の「知の宝庫」

探究学習では質の高い「情報の収集」が必要不可欠です。

いまはGoogle検索さえあれば、何でも調べられる!

そういう風に思っていませんか?

この記事で紹介する国会図書館にはGoogle検索では絶対に調べられない資料が大量に所蔵されています。

資料の総数はなんと4700万点以上。しかも毎年70万点以上が増え続けているんです。だからプロの研究者にも頻繁に利用されています。

東京じゃないし、国会図書館まで行けないよ・・・

と思われた方、国会図書館の資料の中には、インターネットで閲覧できたり、最寄の図書館で利用したりできるものもたくさんあります。

この記事では国会図書館の使い方、インターネット利用の仕方、意外と知られていない便利なサービスを解説します。

ワンランク上の質の高い「情報の収集」を行うために、国会図書館の使い方を知り、活用を検討してみてはいかがでしょうか。

蔵書数4500万点以上!日本の「知の宝庫」 国立国会図書館の活用方法

国立国会図書館は皇居の近く、永田町の国会議事堂横にある日本で唯一の国立の図書館です。分館として、京都にある関西館、上野にある国際子ども図書館もあります。

国会図書館という名前だけは聞いたことがあるけれど、詳しいことはよく知らないという方も多いのではないでしょうか?

国内で発行されたすべての出版物を閲覧できる

国会図書館の令和2年度現在の蔵書数は約4561万点で、年間の新規受入点数は約71万点に上ります。国会図書館本館の書庫棟はなんと17層。新館は地下1階から地下8階まですべて書庫です。これらの数字からも国会図書館が如何に膨大な資料を所有しているかイメージできますね。

それを支えているのが「納本制度」です。これは国立国会図書館法により定められた制度で、日本国内で発行されたすべての出版物を国会図書館に納入することを義務づけています。

つまり国会図書館を利用することで、国内で発行されたすべての出版物(本や雑誌、新聞、論文、CDやDVD、地図なども含む)を閲覧できるということです。

新館の光庭。地下の最下層階まで自然の光が届くように設けられている/出典:国立国会図書館ホームページ

国会図書館ってどんなところ?

そもそも国会図書館とはどういう目的で運営されているのでしょうか。なぜ「国会図書館」という名前なのでしょうか?

国会図書館の使命は国立国会図書館法で以下のように定められています。

「真理がわれらを自由にするという確信に立つて、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として、ここに設立される。」

東京本館のホールに刻まれた「真理がわれらを自由にする」の文言。新約聖書の「ヨハネによる福音書」に由来する銘文だと言われている(出典:国立国会図書館ホームページ)

国会図書館は、この理念の下、国会に奉仕するとともに、国民の情報ニーズにも応える機関として位置づけられており、主に以下の3つの役割を持っています。

1.国会議員の依頼に応じて調査や情報資源の提供を行い国会の活動をサポートする
2.国内外の資料の収集、整理、保存を行う
3.収集した情報資源を広く国民に提供する

国会議員が利用するから「国会図書館」なんですね。

そしてここに書いてあるように、普通の人も原則満18歳以上であれば、だれでも利用者登録をし、利用することができます。

高校生の利用方法は?

国会図書館を利用できるのは原則満18歳以上となっています。

しかし、学校のレポート作成や卒業論文執筆などの調査研究のために、国会図書館にしかない資料を利用する必要があると認められる場合には、満18歳未満の方も利用できます。

その場合は事前に相談する必要があります。詳しくは下のリンクをご覧ください。また国際子ども図書館は年齢に関わらずだれでも利用できます(ただし書庫内の資料は除く)。

15歳以下の方のご利用について (ndl.go.jp)
16歳・17歳の方のご利用について (ndl.go.jp)

直接来館せずに利用できる様々なサービス

国会図書館には、直接出向けない人も利用できるサービスがたくさんあります。物理的に図書館を訪れなくてもオンライン、オフラインで資料を閲覧できます。こちらは満18歳未満でも気軽に活用できますので、まずはこちらの利用を検討しましょう。

国立国会図書館デジタルコレクション

こちらでは著作権処理の済んだ資料に関しては誰でもオンラインで利用することができます。

またそれ以外の資料に関しても書誌情報(タイトル、著者、出版者など)や目次情報を検索・確認することができます。見たい資料が決まれば「図書館向けデジタル化資料送信サービス」を利用して、近くの公共図書館や大学図書館で本文を画像で見ることができます。

一般書籍以外にも古文書、浮世絵、戦前のレコードなどといった歴史的な史料もインターネットで閲覧可能です。

国立国会図書館デジタルコレクション (ndl.go.jp)
他の図書館でのデジタル化資料の利用|国立国会図書館―National Diet Library (ndl.go.jp)

他の図書館への資料の貸出し

資料によっては、実物を他の図書館に貸出してくれる仕組みもあります。この仕組みを利用すると近くの図書館内で実物の資料を閲覧できます。詳しくは近くの図書館や大学図書館に問い合わせましょう。

他の図書館への資料の貸出し|国立国会図書館―National Diet Library (ndl.go.jp)

遠隔複写サービス

必要な資料の正確な名前と箇所が分かっている場合には、遠隔複写サービスが利用できます。こちらのサービスには手数料や送料がかかりますが、最大30件までの複写された資料を指定した住所や近くの図書館まで送付してくれます。満18歳未満は郵送でのみ申し込みを受け付けています。

遠隔複写サービス|国立国会図書館―National Diet Library (ndl.go.jp)

その他Webサービス一覧

他にも様々なオンラインサービスが提供されています。いくつかご紹介します。

・国立国会図書館サーチ
国会図書館をはじめ、全国の公共・大学・専門図書館や学術研究機関が提供する資料、デジタルコンテンツを検索できます。

国立国会図書館サーチ(NDL Search)

・リサーチ・ナビ
調査のポイントなどの調べものノウハウ、国会図書館の各専門室が提供する情報源、テーマ別のデータベースなど、調べものに役立つ情報が提供されています。

リサーチ・ナビ (ndl.go.jp)

・インターネット資料収集保存事業
日本国内のウェブサイトを定期的に収集して保存している事業です。国の機関、都道府県、政令指定都市、市町村など公共機関のウェブサイトに加え、大学、イベント、電子書籍などのウェブサイトも保存しており、収集した当時の状態のウェブサイトを閲覧できます。

国立国会図書館インターネット資料収集保存事業 (ndl.go.jp)

上記でご紹介した以外のWebサービス一覧は、以下のリンクからご確認ください。

Webサービス一覧|国立国会図書館―National Diet Library (ndl.go.jp)

国立国会図書館のサービスをどんどん利用しましょう

中高生には敷居が高く感じられる国会図書館ですが、その豊富な資料、サービスの充実度を考えると利用価値は非常に高いと言えます。本物の研究者の方々も多く利用する国会図書館を使うことで、より本格的な探究学習を行うことができるでしょう。

アクセス

国立国会図書館 東京本館(〒100-8924 千代田区永田町1-10-1)
有楽町線、半蔵門線、南北線「永田町駅」徒歩5分
千代田線、丸の内線「国会議事堂前駅」徒歩12分

国際子ども図書館(〒110-0007 東京都台東区上野公園12-49)
JR「上野駅」公園口より徒歩10分
日比谷線、銀座線「上野駅」7番出口より徒歩15分

関西館(〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3)
JR学研都市線「祝園駅」、近鉄京都線「新祝園駅」、近鉄けいはんな線「学研奈良登美ヶ丘駅」よりバスで10~15分