インターンシップではもう遅い。認知度ゼロから始める、高校生へのファンづくり
大学3年生のインターンシップで初めて学生と接点を持つ――この従来型の採用広報では、もはや優秀な人材の獲得は困難になりつつあります。Z世代の就職活動は高校時代から始まっており、企業認知の形成も大学入学前に大きく左右されているのです。本記事では、認知度ゼロの状態から高校生へのファンづくりを始める具体的な方法と、その重要性について詳しく解説します。



【高校の探究担当の先生へ】
当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、全国の高等学校様へ、探究スペシャリストによる探究支援と、社会とつながるICTツール「高校向け探究学習サービス『TimeTact』」を提供しています。
現在、探究に関する無料相談会を開催中です。探究へのICT活用や外部連携にご興味ある方、お気軽にご連絡下さい。ご予約はこちら(2024年3月現在、問い合わせが急増しております。ご希望の方はお早めにご連絡ください)。
【企業のCSR広報ご担当者様へ】
CSR広報活動の強い味方!
探究教育を通して、学校と繋がるさまざまなメリットを提供しています。
まずはお気軽に「教育CSRサービスページ」より資料をダウンロードください。
また無料相談も可能です。些細なご相談やご質問、お見積りなど、お気軽にご相談ください。
なぜインターンシップでは「遅い」のか?驚くべきデータが示す現実
2024年に実施された高校生の進路意識調査によると、高校2年生の約65%が「将来働きたい業界をある程度イメージしている」と回答しています。さらに注目すべきは、そのうち82%が「高校の探究学習や課外活動を通じて興味を持った」と答えている点です。
つまり、多くの学生は大学入学時点で既に業界や企業への興味関心がある程度固まっており、インターンシップは「確認」の場であって「発見」の場ではなくなっているのです。
高校生の企業認知形成プロセスの変化
従来の企業認知形成プロセスと現在のプロセスを比較すると、その違いは明確です:
- 従来型:大学入学→就活開始→企業研究→インターンシップ→選考
- 現在型:高校探究学習→企業との接点→興味形成→大学選択→深い企業理解→選考
この変化により、高校時代に接点を持てなかった企業は、そもそも就職先の選択肢に入らないという厳しい現実が生まれています。特にBtoB企業や中堅企業にとって、この傾向は致命的な採用課題となっています。
認知度ゼロから始める高校生ファンづくりの3つのステップ
では、高校生にとって全く知られていない企業が、どのようにファンを作っていけばよいのでしょうか。ここでは、実践的な3つのステップを紹介します。
ステップ1:探究学習への積極的な参画
高校生と最も自然に接点を持てる機会が「総合的な探究の時間」です。年間70時間という授業時間の中で、企業が貢献できる場面は数多く存在します。
- 課題提供型連携
- 自社が直面している実際の課題を探究テーマとして提供
- 高校生の新鮮な視点から解決策を募る
- 優秀な提案には実際に採用を検討することを明示
- メンター型支援
- 探究活動を進める生徒に対して、社員がメンターとして伴走
- 専門知識の提供だけでなく、社会人としてのアドバイスも
- 月1〜2回のオンラインミーティングで継続的な関係構築
- フィールドワーク受け入れ
- 工場見学や職場体験の機会を提供
- 実際の仕事現場を見せることで、リアルな企業理解を促進
- 若手社員との交流時間を設け、キャリアイメージを具体化
ステップ2:高校生の「日常」に溶け込むコンテンツ戦略
高校生が日常的に接するメディアやプラットフォームを活用し、自然な形で企業の存在を認知してもらうことが重要です。
- 教育系YouTubeチャンネルの開設
- 自社の専門分野に関する分かりやすい解説動画
- 「5分でわかる○○業界」シリーズなど、学習コンテンツとして価値提供
- 社員が講師となり、親しみやすいキャラクターを確立
- TikTokでの業界あるある発信
- 若手社員による仕事の裏側紹介
- 専門用語を面白おかしく解説するショート動画
- 高校生の疑問に答えるQ&Aシリーズ
- 高校生向けWebメディアへの記事提供
- 進路選択に役立つ業界研究記事
- 若手社員のキャリアストーリー
- 社会課題解決に向けた企業の取り組み紹介
ステップ3:継続的な関係構築とコミュニティ形成
一度の接点で終わらせず、高校時代から大学、そして就職まで継続的な関係を築く仕組みづくりが重要です。
- 高校生アンバサダー制度
- 探究学習で関わった生徒の中から、企業に興味を持つ生徒を選出
- 定期的な企業訪問や社員との交流機会を提供
- SNSでの情報発信を通じて、同世代への認知拡大を図る
- オンラインコミュニティの運営
- Discord等を活用した高校生向けキャリア相談コミュニティ
- 社員がモデレーターとして参加し、日常的な交流を実現
- 業界の最新情報や学習コンテンツを定期的に提供
- 長期メンタリングプログラム
- 高校2年生から大学卒業までの5年間をサポート
- 進路選択、大学生活、就職活動まで一貫した支援
- 企業への就職を強制せず、純粋なキャリア支援として実施
高校生ファンづくりがもたらす採用への絶大な効果
高校生へのファンづくりは、単なる早期の採用活動ではありません。長期的な関係構築を通じて、企業と学生の深い相互理解が生まれ、結果として質の高い採用につながるのです。
実際の成功事例から見る効果
ある中堅製造業A社の事例を紹介します。認知度がほぼゼロだった同社は、2年前から地元高校の探究学習支援を開始しました。
- 1年目:3校と連携し、延べ150名の高校生と接点を持つ
- 2年目:口コミで評判が広がり、連携校が8校に拡大
- 結果:新卒エントリー数が前年比280%増加、内定辞退率が45%から12%に改善
特筆すべきは、入社した学生の定着率が大幅に向上した点です。高校時代から企業を深く理解していたため、入社後のミスマッチが激減したのです。
効果的な高校生ファンづくりを実現するStudy Valley TimeTact
高校生へのファンづくりを始めたいが、どこから手を付ければよいか分からない――そんな企業の課題を解決するのがStudy Valley TimeTactです。
TimeTactは、企業と高校の探究学習をマッチングし、効果的な連携を支援するプラットフォームです。全国5,000校以上の高校ネットワークを活用し、企業の特性に合った最適な連携先を提案します。
TimeTactが提供する主な機能
- 探究学習マッチング機能:企業の専門分野と高校の探究テーマを自動マッチング
- 連携プログラム設計支援:教育効果と企業メリットを両立するプログラムの設計をサポート
- 効果測定・分析機能:連携による認知度向上や採用への影響を定量的に分析
- コミュニティ運営支援:高校生との継続的な関係構築をサポートする各種ツール
さらに、教育現場のニーズを熟知した専門スタッフが、企業と学校の間に立って円滑な連携をコーディネート。初めての取り組みでも安心して始められます。
まとめ:今すぐ始めるべき高校生へのアプローチ
インターンシップで初めて学生と出会う時代は終わりました。高校生の段階から企業の魅力を伝え、ファンを作っていくことが、これからの採用成功の鍵となります。
認知度ゼロからのスタートでも、探究学習への参画、日常に溶け込むコンテンツ戦略、継続的な関係構築の3つのステップを踏むことで、確実にファンを増やしていくことができます。そして、Study Valley TimeTactのようなプラットフォームを活用することで、効率的かつ効果的な取り組みが可能になります。
5年後、10年後の採用競争力は、今この瞬間の高校生へのアプローチで決まります。一人でも多くの高校生に、あなたの企業の魅力を知ってもらう――その第一歩を、今すぐ踏み出しませんか。


【高校の探究担当の先生へ】
当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、全国の高等学校様へ、探究スペシャリストによる探究支援と、社会とつながるICTツール「高校向け探究学習サービス『TimeTact』」を提供しています。
現在、探究に関する無料相談会を開催中です。探究へのICT活用や外部連携にご興味ある方、お気軽にご連絡下さい。ご予約はこちら(2024年3月現在、問い合わせが急増しております。ご希望の方はお早めにご連絡ください)。
【企業のCSR広報ご担当者様へ】
CSR広報活動の強い味方!
探究教育を通して、学校と繋がるさまざまなメリットを提供しています。
まずはお気軽に「教育CSRサービスページ」より資料をダウンロードください。
また無料相談も可能です。些細なご相談やご質問、お見積りなど、お気軽にご相談ください。
【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。