大学の専門知を高校生にどう届ける?探究テーマに合わせた出張講義・オンライン講座の作り方
大学が持つ高度な専門知識は、高校生の探究学習にとって貴重な学びの資源です。しかし、従来の出張講義やオンライン講座では、大学の専門性と高校生のニーズがうまくマッチせず、一方的な知識伝達に終わってしまうケースが少なくありません。探究学習が広がる今、高校生の探究テーマに寄り添い、大学の専門知を効果的に届ける新しいアプローチが求められています。本記事では、高校生の心に響き、探究活動を深化させる出張講義・オンライン講座の具体的な作り方をご紹介します。


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なぜ大学の専門知が高校生に届きにくいのか
多くの大学が高大連携の一環として出張講義やオンライン講座を実施していますが、その効果に課題を感じているケースが増えています。なぜ大学の貴重な専門知が高校生に十分に届かないのでしょうか。
専門性の高さによる理解のギャップ
大学教員が日常的に扱う専門用語や概念は、高校生にとってはまだ馴染みのないものばかりです。「この程度は知っているだろう」という前提で話を進めてしまうと、高校生は最初の段階でついていけなくなり、興味を失ってしまいます。また、研究の最先端の話題は魅力的ですが、基礎知識なしには理解が困難で、かえって「難しすぎる」「自分には関係ない」という印象を与えてしまいます。
一方通行の講義スタイル
従来の出張講義は、大学の通常講義と同じ一方向的な知識伝達型になりがちです。しかし、探究学習に取り組む高校生は、受動的に聞くだけでなく、自ら考え、質問し、議論することを求めています。90分間座って聞くだけの講義では、高校生の探究心を刺激することは難しいのです。
高校生の探究テーマとの乖離
多くの場合、大学側が用意する講義内容は、大学の専門分野を中心に構成されています。しかし、高校生が取り組む探究テーマは学際的で、複数の分野にまたがることが多く、単一の専門分野からのアプローチでは十分に対応できません。例えば、「地域の高齢化問題」という探究テーマには、医学、社会学、経済学、工学など様々な視点が必要ですが、一つの学部からの講義では部分的な知識しか提供できません。
オンライン講座特有の課題
コロナ禍以降、オンライン講座が増えましたが、画面越しのコミュニケーションには特有の難しさがあります。高校生の反応が見えにくい、集中力が持続しない、技術的なトラブルで中断される、といった問題が、せっかくの学びの機会を損なってしまうことがあります。
探究テーマに合わせた効果的な講義・講座の設計方法
では、どのようにすれば大学の専門知を高校生の探究学習に効果的に活かすことができるのでしょうか。以下、実践的な設計方法をご紹介します。
1. 事前のニーズ把握と双方向の企画
効果的な講義・講座を作るためには、高校生の探究テーマを事前に把握することが不可欠です。単に大学側が用意したメニューから選んでもらうのではなく、高校側との対話を通じて、生徒たちが今何に興味を持ち、どんな知識を求めているかを理解する必要があります。
- 高校の探究担当教員との事前打ち合わせを実施
- 生徒の探究テーマリストを共有してもらい、関連する専門分野を特定
- 生徒からの事前質問を収集し、講義内容に反映
- 複数の教員でチームを組み、学際的なアプローチを検討
2. 段階的な知識構築とストーリーテリング
専門知識を段階的に積み上げる構成にすることで、高校生の理解を促進できます。また、単なる知識の羅列ではなく、ストーリー性を持たせることで、興味を持続させることができます。
- 身近な例や現象から始めて、徐々に専門的な内容へ展開
- 研究者自身の探究ストーリー(なぜこの研究を始めたか)を交える
- 失敗や試行錯誤のエピソードを含め、探究のリアルを伝える
- 最新の研究成果だけでなく、そこに至るプロセスを重視
3. インタラクティブな要素の組み込み
一方通行の講義から脱却し、高校生が主体的に参加できる仕組みを作ることが重要です。探究学習の本質である「問いを立てる力」を育むような工夫が必要です。
- 講義中に小グループでのディスカッションタイムを設定
- 簡単な実験やデモンストレーションで体験的理解を促進
- クイズやアンケートツールを使ったリアルタイム参加
- 「もしあなたが研究者だったら」という仮定での思考実験
4. 探究活動への具体的な接続
講義で得た知識を生徒自身の探究活動に活かせるような橋渡しが必要です。単に知識を提供するだけでなく、その知識をどう使うかまで示すことが大切です。
- 講義内容と生徒の探究テーマとの関連性を明確に示す
- 探究の方法論(リサーチクエスチョンの立て方、データ収集方法など)も伝授
- 大学の研究リソース(図書館、データベースなど)へのアクセス方法を紹介
- 講義後も質問を受け付ける仕組み(メールやオンラインフォーラム)を用意
5. オンライン講座の特性を活かした工夫
オンライン講座には制約もありますが、デジタルならではの利点を最大限に活用することで、対面以上の効果を生み出すことも可能です。
- 録画機能を活用し、繰り返し視聴可能な教材として提供
- チャット機能で質問しやすい環境を作る(対面より質問のハードルが下がる)
- 画面共有で豊富な視覚資料を効果的に使用
- ブレイクアウトルームで少人数グループワークを実施
- 事前課題と事後課題を設定し、反転学習的なアプローチを採用
6. 継続的な関係構築への発展
一回きりの講義で終わらせず、継続的な学びの関係を構築することで、より深い学びを実現できます。
- シリーズ講座として複数回の実施を計画
- 優秀な探究活動に対する大学でのプレゼン機会を提供
- 大学生メンターによる探究活動のサポート
- 夏休みなどを利用した大学研究室での体験プログラム
Study Valley TimeTactが実現する新しい高大連携
探究テーマに合わせた効果的な出張講義・オンライン講座を実現するには、高校と大学を結ぶプラットフォームが不可欠です。Study Valley TimeTactは、両者のニーズをマッチングし、質の高い学びの機会を創出します。
探究テーマと専門知識の最適マッチング
TimeTactは、高校生の探究テーマと大学の専門分野をAIを活用してマッチングします。単に分野を合わせるだけでなく、探究の深度や生徒の理解レベルも考慮して、最適な講師と内容を提案。複数の専門分野にまたがるテーマには、学際的なアプローチができる教員チームを編成することも可能です。
インタラクティブな学習環境の提供
TimeTactのプラットフォーム上では、双方向性の高い学習環境を実現。講義中のリアルタイムアンケート、小グループディスカッション、質問の可視化など、高校生が主体的に参加できる機能を豊富に搭載。オンラインでも対面以上の活発な学びを実現します。
継続的な学習サポート体制
講義は始まりに過ぎません。TimeTactでは、講義後のフォローアップも充実。質問フォーラム、追加資料の提供、大学生メンターとのマッチングなど、高校生の探究活動を継続的にサポート。大学側も生徒の成長を追跡でき、より効果的な支援が可能になります。
成果の可視化と改善サイクル
すべての講義・講座の効果を定量的に測定し、改善につなげる仕組みを提供。生徒の理解度、満足度、探究活動への活用度などを分析し、次回以降の講義設計に反映。PDCAサイクルを回すことで、継続的な質の向上を実現します。
まとめ:大学の知を高校生の探究に活かす新たな可能性
大学の専門知を高校生に届けることは、単なる知識の伝達以上の意味を持ちます。それは、次世代の研究者や専門家を育てる第一歩であり、高校生の探究心に火をつける貴重な機会です。探究テーマに合わせた講義・講座の設計は、高校生の学びを深めるだけでなく、大学にとっても将来の優秀な学生との出会いの場となります。
事前のニーズ把握、段階的な知識構築、インタラクティブな要素、探究活動への接続、オンラインの特性活用、継続的な関係構築。これらの要素を組み合わせることで、大学の専門知は確実に高校生の心に届きます。Study Valley TimeTactは、そんな理想的な高大連携を技術とノウハウで支え、新しい学びの形を創造します。
今こそ、大学の知的資源を次世代の探究者たちに開放し、共に未来を創る第一歩を踏み出しましょう。


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【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。