受験生は大学HPのどこを見ている?探究活動に取り組む高校生が求める情報コンテンツ
「大学のWebサイトをリニューアルしたのに、なぜアクセス数が伸びないのか」「どんな情報を載せれば高校生に響くのか」多くの大学広報担当者が悩む問題です。実は、探究学習に取り組む現代の高校生が求める情報は、従来の受験生とは大きく異なっています。彼らは単なる偏差値や就職実績ではなく、自分の探究テーマをさらに深められる環境があるかを真剣に検討しているのです。本記事では、最新のアクセス解析データと高校生へのインタビュー調査をもとに、大学HPに必要な情報コンテンツを徹底解説します。

【高校の探究担当の先生へ】
当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、全国の高等学校様へ、探究スペシャリストによる探究支援と、社会とつながるICTツール「高校向け探究学習サービス『TimeTact』」を提供しています。
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衝撃のデータ:高校生が大学HPで「見ていない」ページとは
まず、大学HPの現状を把握するため、全国50大学のWebサイトアクセスデータと、高校生1,000名へのアンケート調査結果を分析しました。
高校生がほとんど見ていないページ(平均滞在時間10秒以下)
- 学長挨拶:わずか3%の高校生しか閲覧せず
- 沿革・歴史:「古い情報は興味ない」が80%
- 建学の精神(抽象的な表現):「意味がわからない」が65%
- 組織図:「自分に関係ない」が90%
- PDFのみの情報:スマホで見づらく離脱率95%
意外にも低い閲覧率のコンテンツ
- 就職実績の数字の羅列:「どの学部の話かわからない」
- キャンパスの外観写真:「中身が知りたい」
- 一般的な学部紹介:「どこの大学も同じに見える」
これらのデータは、大学側が「重要」と考える情報と、高校生が「必要」とする情報に大きなギャップがあることを示しています。
探究世代の高校生が本当に知りたい「5つの情報」
では、探究活動に取り組む高校生は、大学HPで何を探しているのでしょうか。詳細な調査から明らかになった5つのニーズを紹介します。
1. 自分の探究テーマを深められるか(閲覧希望率92%)
高校生の声:
- 「環境問題を探究してきたけど、この大学でさらに専門的に学べる?」
- 「高校での研究を、大学でも続けられる環境はある?」
- 「自分のテーマに詳しい教授はいるの?」
求められるコンテンツ:
- 研究室・ゼミの具体的な研究テーマ一覧(検索機能付き)
- 教員の専門分野と最新の研究成果
- 高校生の探究テーマ例と、それに対応する学部・学科マップ
- 「こんな探究をしてきた人は、本学でこう学べます」という具体例
2. リアルな学生生活と学びの様子(閲覧希望率88%)
高校生の声:
- 「実際の授業はどんな感じ?ディスカッションはある?」
- 「学生は本当に主体的に学んでいる?」
- 「自分と同じような興味を持つ先輩はいる?」
求められるコンテンツ:
- 授業風景の動画(講義だけでなく、ゼミや実験の様子)
- 学生の1日・1週間のリアルなスケジュール
- 在学生の探究ストーリー(高校時代→入学理由→現在の研究)
- 学生による授業レビュー・おすすめ科目紹介
3. 探究を支援する環境・制度(閲覧希望率85%)
高校生の声:
- 「自分でテーマを設定して研究できる?」
- 「フィールドワークや実験の設備は充実してる?」
- 「学部を超えて学べる仕組みはある?」
求められるコンテンツ:
- 探究型カリキュラムの詳細(必修/選択、単位数など)
- 研究施設・設備のバーチャルツアー
- 学際的な学びを支援する制度(副専攻、他学部履修など)
- 学生の自主研究を支援する助成金・メンター制度
4. 入試での探究活動の評価方法(閲覧希望率82%)
高校生の声:
- 「探究の成果をどう評価してくれるの?」
- 「ポートフォリオの何を見るの?」
- 「面接では何を聞かれる?」
求められるコンテンツ:
- 探究活動の評価基準・配点の明確な提示
- 過去の合格者の探究テーマ例
- 面接での質問例と評価ポイント
- 提出書類の書き方ガイド(良い例・悪い例付き)
5. 卒業後の進路と探究の接続(閲覧希望率79%)
高校生の声:
- 「大学での学びが、将来どう活きる?」
- 「探究を仕事に繋げた先輩はいる?」
- 「大学院進学率は?研究者になれる?」
求められるコンテンツ:
- 卒業生の探究→就職のストーリー
- 研究室ごとの進路実績
- 大学院進学者の研究テーマと進路
- 起業・社会起業家として活躍する卒業生紹介
効果実証済み!高校生のエンゲージメントを高めるコンテンツ設計
実際に大学HPを改善し、高校生の反応が劇的に向上した事例から、効果的なコンテンツ設計の方法を紹介します。
事例1:A大学「探究ナビゲーター」機能
実装内容:
- 高校生が自分の探究テーマを入力
- AIが関連する研究室・教員・授業を自動マッチング
- 「あなたの探究を深める学習プラン」を提案
成果:
- 平均滞在時間:3分→15分に増加
- 資料請求率:300%向上
- オープンキャンパス参加率:250%向上
事例2:B大学「学生探究ブログ」
実装内容:
- 在学生50名が探究活動をリアルタイムで発信
- 失敗談や悩みも含めた本音の内容
- 高校生からの質問にも回答
成果:
- 月間PV:10万→50万に増加
- SNSシェア数:月1,000件以上
- 志願者の60%が「ブログを見て志望」
事例3:C大学「バーチャル探究体験」
実装内容:
- VRで研究室を体験できるコンテンツ
- 実際の実験や調査をシミュレーション
- 教授によるミニ講義動画付き
成果:
- 体験者の85%が「入学意欲向上」
- 地方からの志願者が40%増加
- 総合型選抜の競争率が2倍に
スマホファーストで考える、探究世代向けのUI/UX設計
高校生の95%がスマートフォンで大学HPを閲覧しています。PCサイトの縮小版ではなく、スマホに最適化された設計が不可欠です。
必須のUI/UX要素
1. 直感的なナビゲーション
- 3タップ以内で目的の情報に到達
- 検索窓を最上部に固定配置
- よく見られるコンテンツを動的に表示
2. ビジュアル重視の設計
- テキストよりも画像・動画を中心に
- インフォグラフィックスで複雑な情報を可視化
- スワイプで次々に情報を見られる設計
3. インタラクティブ要素
- チャットボットでの質問対応
- 診断コンテンツ(学部適性診断など)
- 360度キャンパスツアー
4. SNS連携機能
- 気に入ったコンテンツを簡単にシェア
- LINEで情報を保存・友達に送信
- InstagramやTikTokへの埋め込み対応
避けるべきNG設計
- PDFファイルへの直リンク
- 横スクロールが必要なテーブル
- 小さすぎるクリックエリア
- 自動再生される音声付き動画
- ポップアップ広告
Study Valley TimeTactで実現する、データドリブンなHP改善
効果的な大学HPを構築・運用するには、高校生の行動データを継続的に分析し、改善を重ねることが重要です。Study Valley TimeTactは、大学のWeb戦略を支援する包括的な機能を提供しています。
高校生ニーズの可視化機能
- 探究トレンド分析:全国の高校生が関心を持つテーマをリアルタイム把握
- 検索クエリ分析:高校生が大学HPで検索するキーワードを収集・分析
- 競合大学比較:他大学のコンテンツと自学の差分を明確化
- ペルソナ自動生成:ターゲット高校生の詳細なペルソナを作成
コンテンツ効果測定
- ヒートマップ分析:ページのどこが見られているかを可視化
- 離脱ポイント特定:高校生が離れてしまう箇所を特定
- コンバージョン追跡:閲覧から資料請求・出願への転換率測定
- A/Bテスト支援:複数バージョンの効果を比較検証
パーソナライズ配信
- 探究テーマ別コンテンツ:訪問者の興味に応じて表示内容を最適化
- 地域別情報提供:アクセス地域に応じた情報を優先表示
- 行動履歴活用:過去の閲覧履歴から関連コンテンツを推薦
- 動的コンテンツ生成:AIが個別最適化されたページを自動生成
TimeTactを活用することで、勘や経験則ではなく、データに基づいた科学的なHP改善が可能になります。高校生一人ひとりのニーズに応える、真に効果的な情報発信を実現できるのです。
まとめ:高校生の目線で、高校生のためのHPへ
探究活動に取り組む高校生が大学HPに求めるのは、「自分の探究をさらに深められる場所かどうか」を判断できる具体的な情報です。従来型の大学紹介では、もはや彼らの心を掴むことはできません。
重要なのは、大学が伝えたいことではなく、高校生が知りたいことを、高校生が使いやすい形で提供することです。探究ナビゲーション、学生の生の声、スマホ最適化されたUI/UX。これらを実現することで、大学HPは単なる情報提供ツールから、高校生との対話の場へと進化します。
探究世代の高校生たちは、自ら情報を集め、比較し、判断する力を持っています。彼らに選ばれる大学となるために、今こそHPの抜本的な見直しが必要です。Study Valley TimeTactとともに、新しい大学広報の形を創っていきましょう。
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【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。