探究学習

アニサキス探究で慶應義塾大学SFCへ。探究の喜びを分かち合える仲間と出会えた~松下竜大さん~

釣り好きが高じて小学校から魚の探究、中学でアニサキスに目覚め、これまで採取したアニサキスは約4,000匹。まだ見ぬアニサキスを求めて石川県までフィールドワーク、水産学会では受賞も・・・、そうして積み重ねていたアニサキス探究の成果で、慶應義塾大学SFCへAO入試で進学した松下竜大さんにお話を伺いました。

探究により打ち込むきっかけとなった出来事、探究する学生への先生の関わり方など「探究学習」のヒントがたくさんつまったインタビューとなりました(取材:Study Valley 今井寿亮)。

アニサキス:寄生虫の一種で魚介類に寄生する。魚介類によく火を通し殺虫処理をしないと食中毒の原因となる。

松下竜大さんプロフィール


神奈川県出身。小学校より魚の自由研究を始める。中学からアニサキスの研究に取り組み、日本水産学会には平成31年度と令和2年度の二度参加。第61回日本学生科学賞・県知事賞(最高位)受賞。現在、慶應義塾大学1年生。

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アニサキスを研究しようと思った経緯

魚を釣りあげる松下さん

(今井)アニサキス研究の最初の取り組みは、釣りがきっかけだと伺いました。

(松下)そうですね。父親の趣味が釣りで、また横須賀住みで目の前が海だったので、よく釣りに行っていました。ですので小さい頃から夏休みの自由研究で、よく魚に関する研究もしていました。

家族が誰も知らない「謎の生き物」

(今井)夏休みの自由研究ということは、小学生の頃からアニサキスに興味があったんですか?

(松下)アニサキスの研究を始めたのは、中学生一年の頃です。きっかけは、サバを生で食べたいと思い、サバを捌いていた時に偶然アニサキスを見つけたことでした。始めは家族全員その虫が何なのか知らず、インターネットで調べていくうちに、虫の名前がアニサキスという名前であることが分かり、より調べていくうちにこのアニサキスが人間の体内に生きたまま入ると食中毒を発症することを知り、これがサバを生で食べられない原因であるとわかりました。

そして「どうすればサバを生でも食べられるようになるのだろう?」という興味から、アニサキスを調べるようになりました。

とりあえず、まずはどれだけアニサキスがサバの中に潜んでいるのかを知るために、月に1〜2回ペースでサバを釣りに行き、さらに取れない時はスーパーで買い、何度も捌いてアニサキスの数を調べました。数年かけて調査を行い、サバを390何匹、アニサキスを3900匹くらい採取しました。

世の中のアニサキスに関する通説は間違いだらけ!

アニサキス(厚生労働省HPより)

(今井)3900匹!すごいですね。そうやって研究をしていく中で、アニサキスに関してどのようなことがわかってきたんですか?

(松下)まず、世の中で言われているアニサキス対処法は大体間違っているということがわかりました。

例えば「よく噛めばアニサキスは大丈夫」という説がありますが、あれは確実に間違いです。僕の研究で一番多く採取できたのが299匹で、果たして299匹全て噛んで食べられるかというと確率論的にほぼ無理だろうと思います。

また「釣ってすぐ食べればアニサキスにはかからない」という説もあります。これはサバが死んでからアニサキスが内臓から身に移動するまでの間に食べれば良いという理論ですが、僕が船に乗って生きたままのサバを捌いてアニサキスがいるか確認したところ、内臓にも身にもアニサキスが寄生していることがわかりました。よってこの説も間違いということがわかりました。

(今井)まずはご自身でアニサキスに関する通説が正しいかどうかを調べていったのですね。

高校の先生から大学の先生を紹介してもらい、世界が広がった

(松下)はい。その検証が大体、中学生までで、高校生になってからはサバをどうにかして食べたいと思い、研究を続けていきました。総合研究大学院大学の先生にもご協力いただき、アニサキスの種類についても調べました。

(今井)次はアニサキスの種類に焦点を当てて研究を始めたんですね。大学の先生たちとはどのようにして繋がることができたのでしょうか?

(松下)高校の先生にご紹介していただいたのが大きかったと思います。中学生の中盤後半あたりから論文を読み始めるようになり、そこでアニサキスには自分が知るよりも種類があることを知りました。そして、高校ではアニサキスに関してその種類の観点から調べてみたいと、高校の先生に相談したところ、大学の先生にアプローチする機会をいただきました。

(今井)そこからアカデミックな世界に踏み出されたんですね。インターネットの記事とは違って、中学生で論文を読むのは相当大変だったと思いますが、いかがでしたか?

英語論文との格闘、石川県までフィールドワーク・・・

(松下)そうですね。そもそも日本にアニサキスの研究者が少なく、論文が英語だったんです。日本の方でも海外向けに論文は英語で書かれている方が多くて、まずは辞書を使って何日もかけて翻訳しながら読みました。

(今井)それはすごいですね!

(松下)大学の先生や論文を調べていくうちに、日本海側の一部ではサバを生で食べる習慣があることを知り、その理由は生息するアニサキスの種類の違いにあるのではないかと仮説を立てました。その検証のために石川県まで調査しに行き、市場の方に話を聞いたりしました。

現地でサバを購入して大学に持っていき、設備をお借りして太平洋側で取れたものと日本海側で取れたものに分けて調べると、実際に違う種類であることが分かりました。自分の仮説では、日本海側の食べられる方は身に寄生しにくい種なんじゃないかと考えています。

(今井)なるほど。そうして研究を続けてこられたことが慶応大学SFC合格も含めて現在につながっているんですね。慶應に入ってからもアニサキス研究は続けられていますか?

(松下)サバとアニサキスの採取は続けています。ただ大学に入学してからどんどん新しいことに触れて視野が広がっていると感じていて、アニサキスのみに固執せずに高校ではできなかったことを勉強しています。

慶應義塾大学SFCへの進学理由と、進学して得たもの

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)公式HPより

(今井)大学選びの基準についてお伺いします。アニサキスについてもっと調べたくて大学を選んだのか、さらに幅広い分野を学べるから大学を選んだのか、どちらの要素の方が大きかったですか?

(松下)後者の「幅広い分野を学べる」要素の方が大きいですね。アニサキスの研究をするなら海洋系の大学の方がいいのではないか、と高校の先生にも言われましたし、僕も高校1〜2年まではそこに入りたいと思っていました。

ただ、研究を進めていく中で、アニサキスの研究者の方にお会いする機会があり、その方のお話を聞いたとき、自分がいかに狭い範囲でやってきたかを実感したんです。

世の中まだ調べたいこと・楽しそうなことがいっぱいあるなと感じて、幅広い分野を学べるSFCに入りたいと思いました。

(今井)そう思うきっかけになった、研究者の方とのお話とはどのようなものだったんでしょう。

アニサキスの研究だけでは足りない。もっと広く、もっと先を

(松下)一番印象的なのはアニサキスを研究されている、大学の先生とお話した時ですね。

その先生から、アニサキスを知るためには食品をはじめとして、さらにはその生活路である海洋哺乳類(海洋に生息する哺乳類。イルカやクジラなど)に関しても知らなくてはいけないと聞いて、自分の研究がアニサキスの観察ばかりに偏っていたことを実感させられました。

(今井)アニサキスの先行研究者である先生から、多角的な研究の大切さを教えていただいたことが、とても大きかったんですね。

(松下)はい。その先生にはもう一つエピソードがあります。以前、あるテレビから取材のオファーをいただいた時、僕がこの先生の話をしたら、スタッフの方が先生のところへもヒアリングに行ってくださったそうです。しかし、その先生が取材はしないでほしいということをおっしゃったそうで、結局、取材自体がなくなったということがありました。

自分は当時、とても悔しかったのですが、後々聞いたところ先生はバッシングを心配してくださっていたそうです。そのとき、研究者の方は今だけではなく、ずっと先のことを考えて行動されているのだなと実感しました。そのリスクまで考えが至らなかったことを考えると、やはり自分はとても狭い範囲でしか考えられていなかったなと思います。

(今井)ありがとうございます。今はまさに幅広く知見を広げられているところなのかなと思いますが、この先研究したいことは何かありますか?

(松下)高校卒業まではアニサキスを続けたい、魚のことをもっと調べたいと考えていました。ですが今、色々なことを大学で学ばせていただいていて、どれもとても興味深くて、どの研究室に入ろうかさえ悩んでいます。大学に入ってからさまざまなことを知り、自分の考え方も変わったように思います。

研究の喜びを分かち合える仲間との出会い

(今井)大学に入ってからさまざまな分野に触れて面白いということですが、大学の周りの学生も松下くんのような人が多いんですか?大学に入る前から何か研究をされていたような。

(松下)そうですね。カエルとかクマムシとかすごいですよ。自分と似たような人が100人くらいいるので、びっくりの連続です。そういう人とは「研究の楽しさ」を分かち合えたりもしますね。

(今井)これまでは周りに理解されないとかはあったんですか?

(松下)ありました。特に中学の頃は一人研究でしたし、やりづらかったです。高校からは科学部に所属して、先生や部員と話して新しい発見がありましたし、初めて自分の研究に興味を持ってくれる友達ができたので、すごく嬉しかったです。

探究的な活動に必要なこと

アニサキスについて発表する松下さん(第61回日本学生科学賞)

(今井)次に少し視点を変えて質問させていただきたいです。松下くんのように自分の興味を、さらに研究や調査というような目的を持った行動に移るには、どのようなことが必要だと思いますか?

必要なのは発表や専門家と出会う機会、先生が背中を押してくれること

(松下)僕は、発表する機会や専門の方とお話しする機会があるといいかなと思います。例えば僕は、高校の頃から水産学会に出たり、先生方からの紹介や自分から電話して研究者の方々とお話ししたりする機会をいただきました。そうすることで自分の視野が広がり、意欲が上がり、研究の幅も広がったと感じています。そういった機会が必要かなと思います。

(今井)そうなんですね。松下くんが外部の世界から知識を取り入れようとしたのは、どこか研究で行き詰まりを感じたりしたからですか?

(松下)そうです。中学の頃はそういったことはできず、大きな行き詰まりを感じていました。

(今井)そこから何かアクションを起こすことは結構勇気がいるのかなと思うのですが、どうでしたか?

(松下)とても勇気がいりました。自分も怖気付くことがありましたが、先生が紹介してくださったり、電話するときに一緒に電話しないかというようなことを言ってくださったりして、とても心強かったです。

(今井)先生のちょっとしたサポートが、前に進むきっかけになったんですね。

先生にしてほしかったこと

(今井)また観点を変えて質問させていただきたいです。今まで先生の紹介だとかいったサポートがあって心強かったといったことをおっしゃっていましたが、他にもこういうサポートや、テクノロジーといったものがあったらよかったというものはありますか?

(松下)一つはもっと背中を押してもらえたらよかったというのはあります。何かをやるときはいつも失敗と隣り合わせだと思いますし、高校の時は学業や部活といった他の活動があって、両立を考えると尚更、行動を躊躇してしまうときがありました。

高校の時は周りの学生をも見ていても、時間が限られているから、ある程度形のある発表にするために妥協せざるを得ない部分があったように思いました。

(今井)学校として、すでに探究の授業があったんですか?

(松下)はい。自分の高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール:科学技術系人材の育成のため、様々な探究的取り組みを積極的に行う文部科学省から指定された高校のこと)に指定されていて、毎年一月に自分の探究課題の発表がありました。

しかし、どうしても時間の制限が生まれてしまうので、妥協しなきゃいけないという声は度々聞きました。ただ課題を完成させるためだけに探究するよりは、どんどん背中を押してもらって、先生をご紹介いただくとか新しい機会を与えてほしいと思ったことはありました。

(今井)松下くん自身は、専門家の先生を紹介してもらったり、一緒に電話をかけてくれたりと背中を押してもらえましたが、周りはみんな必ずしもそうではなくて、もう少しサポートがあれば、妥協せずにもっといい探究ができた学生もたくさんいたということですね。

(松下)はい。あとは、もっと探究の成果を発表できる大会に出たかったなと思います。大学受験の条件を調べているときに、高校生だけの大会がたくさんあることを知りました。その大会に出たりできれば、研究に対する意欲や受験も変わっていたんじゃないかなと思います。

(今井)大会などの目標があると、研究が捗りそうですよね。先生がそういう情報も教えてくれていればもっと良かったですね。

大会に出る醍醐味は、研究仲間との出会い

(今井)松下くんにとって、大会に出ることはどういう意味がありましたか?

(松下)自分が出たのが「水産学会」という高校生が出る大会で、海や川、水産に関わる研究をしている子と、お互いに発表しあって意見を聞き合う大会です。

同世代の高校生と同じ目線で全く違う意見を共有できて、とても楽しかったですし、そこで新しい発見があって、新しい視点からアニサキスを考える機会になりました。そんな経験をして、こういう機会をもっとみんなにも持ってもらいたいなと思いました。

(今井)先ほど大学に入って、研究の経験がある方と出会い、ご自身の研究について共有できたとおっしゃっていましたが、そのような経験を高校の時に大会でご経験されていたんですね。

(松下)はい。特に入賞しなくても参加できるだけでプラスの経験になると思うので、もっとそういう機会があればいいと思います。

(今井)いま少し「水産学会」の大会のことを調べさせていただいたんですけど、大会は2回出てらっしゃいますよね?

(松下)はい。平成30年度と令和2年で出ています。

(今井)その2回も参加されたというのは、やはりそれだけ参加して得るものが大きかったということでしょうか。

(松下)はい、1回目で銅賞をいただいたので、次はもっと上の賞を取りたいと思いました。あとは発表している中で来年も来ようねと約束した子がいましたし、1年間の研究もこの大会を目標に動いていました。コロナの影響で結局提出だけして終わってしまったので残念でした。

(今井)慶應大学で出会った、いろんな分野で松下くんと同じように研究していた子達と、もっと前の段階の水産学会などでたくさん出会っていたら、また違う考えや違う研究をされていた可能性もありますか?

(松下)はい、全くあると思います。

(今井)同じような目標に向かって研究している子と話すのはやっぱり面白いですよね。

(松下)それは本当に、ものすごく面白いですし、研究者の視点から人と違うところで驚いてくれて盛り上がれるので楽しいなと思います。

探究学習をしている後輩へアドバイスしたいこと

第61回日本学生科学賞県知事賞受賞時

(今井)ご自身の経験から、好きなことを探していたり、好きなことはあるけれどそこまで興味が持てない、探究始めたけど行き詰まってしまっている後輩へアドバイスするとすれば、どんなアドバイスを投げかけますか?

楽しむことが全てのはじまり

(松下)まずは、楽しめるものを見つければ良いと思います。勉強があまり得意じゃなかった自分でも、研究はとても楽しくて続けられましたし、周りの研究経験のある人に聞いても研究するのは楽しいといっている子が多かったので、楽しむことは重要だと思います。

あと、目標を一旦置いてみるというのも大事だと思います。自分は大会を目標に研究をしていました。その目標から逆算して研究活動にとりくんでました。することで、自ずと結果がついてきたように感じているので、楽しめるものを見つけて一旦目標を置いてみて、あとは楽しむ。それでいいんじゃないかなと思います。

(今井)大会でその道のプロの専門家や似たような研究をしている高校生とつながって、話を聞いたり意見の交換や共有ができたりするのも刺激になって楽しそうですね。

(松下)そうですね。意見の交換や共有はとても大事な部分だと思っているので、もっと簡単に人とつながれるものや機会があれば、利用したかったと思います。

(今井)ありがとうございます。とても勉強になりました。ところで、生のサバは食べましたか?

(松下)いえ実は、研究をすればするほどアニサキスが怖くなってきちゃって食べられていません(笑)

(今井)サバを食べたいなと思って研究を始められたけど、結局怖くなってしまったんですね(笑)

(松下)はい。多分世界を見ても僕ほど怖がっている人はいないんじゃないかと思います(笑)

(松下)とはいえ、アニサキスと出会えていなかったら、全く違う人生だったと思います。
自分はこれを強みというか個性にして生きてきたと思うので、友人関係や自信や行動力という部分で違ったと思います。さかのぼると、小学生の自由研究のころから、自分で考えて研究してきた積み重ねが、今の自信にもつながっているなと感じています。

松下くんがこれからの探究学習に期待すること

(松下)Study Valleyの海外の探究学習の記事を見て興味が湧いたので、少しお話お伺いしたいです。海外では探究はどういう風に行われているんですか?

探究する時間がもっと欲しい!

(今井)海外で本当に本格的にやっているところだと、一般的な教科書を読むような授業が1日1時間くらいしかなくて、あとはほぼ探究的に勉強するというようなところもあるようです。ただ、探究的な学びもするけれど、その中でしっかり教科の知識をつけられるように授業がデザインされています。今世界で探究的な活動が注目されていて、日本では来年からですが、世界ではすでに実践されているところは結構ありますね。

(松下)その記事を見てすごく羨ましいと思いました。高校の時は時間が足りないことが本当に多くて。本当はアニサキスの研究でも石川だけじゃなくて九州や北海道にもいってみたかったのですが、部活動や学業との両立を考えると妥協せざるを得なかったので、その海外の事例のように1日取ってくれるのは本当に魅力的だなと感じます。

(今井)ちなみに日本でも、ちゃんと論文を書けるように指導していたり、企業との繋がりを斡旋してくれたりという取り組みをされているところはあります。ただ、学校の先生がやるとなるとまた大変なので、そういった活動がサポートできるプロダクトを作って今頑張って広げてます。

(松下)ぜひ、広めてほしいです。うちの先生は本当にキツキツで大変そうだったので。

(今井)SSHだといろいろと大変そうですね。それでは本日はありがとうございました。コロナ禍が落ち着いてからにはなると思いますが、ぜひお時間合えばお礼も含めて魚を食べにいきましょう。

(松下)ぜひ!ありがとうございました。

ABOUT ME
この記事を書いた人:Study Valley 編集部
探究No.1メディア”Far East Tokyo”編集部です!執筆陣は、教育コンサルタント、元教員、教育学部大学院生など、先生方と同じく、教育に熱い思いを持つStudy Valleyのスタッフ陣です。子どもたちがわくわく探究する姿を思い浮かべながら制作しています!先生方のお役に立ちますように。Twitterフォローで記事更新情報が届きます。
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【この記事の監修者】

田中 悠樹|株式会社Study Valley代表

田中 悠樹|株式会社Study Valley代表

東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。