STEAMライブラリー

学校の学びと将来の夢をつなぐSTEAM×キャリア教育|株式会社学研プラス

*この記事は経済産業省「STEAMライブラリー未来の教室」のコンテンツ事業者様に、教材の詳しい内容や使い方のアドバイス、STEAM教育に対する思いなどを取材する連載企画です。

株式会社学研プラスは、学習参考書の出版を始め様々な教育事業を展開している会社です。長い歴史の中で培った学びに関するノウハウを生かし、子どもたちや先生方が使いやすいコンテンツを制作しています。

今回のSTEAMライブラリーのコンテンツは、小学生が自分の夢やキャリアを考える「なぜ僕らは働くのか」、中学生向けの「キミもロボット開発者になろう!」です。コンテンツの魅力や制作の背景について、学研プラスの佐久様と小泉様に、弊社代表の田中悠樹がお話を伺いました。

佐久裕昭様 プロフィール

初年度より「未来の教室」に参画。横浜市や岐阜市、福山市でプログラミング教育・STEAM教育・探究学習などに関する実証事業を行いながら新規事業開発を担当。現在は株式会社学研Gakken LEAPにてリカレント教育のDXにも携わる。

小泉俊貴様 プロフィール

2020年度入社。大学時代は情報教育を専攻。入社時より「未来の教室」に携わりながら、STEAM教育・探究学習・教育DXなど次世代教育の新規事業開発を担当。現在は知育アプリなどのデジタル教材の開発を担当する。

株式会社学研プラス

株式会社学研プラス(以下、学研プラス)は、様々な教育事業を展開している会社です。幼児向けの絵本から大人向けの実用書まで多数の学びに関する出版物を発行しているほか、その出版物制作のノウハウを生かしたコンテンツビジネスなどにも取り組んでいます。

コンテンツについて

なぜ僕らは働くのか

タイトル なぜ僕らは働くのか
学年 小4〜6
キーワード キャリア、進路、働き方改革、お金、人工知能、QOL
URL https://www.steam-library.go.jp/content/105

概要

本コンテンツは、「そもそも働くとは何か?」という根本的な問いについて考える内容になっています。「仕事とはなにか」「働くこととお金の関係」「AI時代の新しい職業」など答えのない疑問について探究し、将来どのような仕事をしたいのかについて自分ごととして考えることができるコンテンツです。

キミもロボット開発者になろう!

タイトル キミもロボット開発者になろう!
学年 中学
キーワード ロボット、AI、プログラミング、人工知能、ものづくり
URL https://www.steam-library.go.jp/content/103

概要

「ロボットとは何か」「いまのロボットはどれくらいスゴイのか」「これから必要なロボットとはどんなものか」について知り、革新的なロボット開発者を目指します。また、いま学んでいることとこれから学んでいくことが私たちの将来をどう形作っていくのかについて考えながら、進路やキャリアについて深く探究する機会を与えます。

コンテンツ制作の背景

(田中)コンテンツ制作に至った背景についてお聞きしてもよろしいでしょうか。

(佐久)STEAMライブラリーの目的と、弊社学研プラスの「学ぶ楽しさ」を提供するという想いがマッチすると感じたからです。弊社はSTEAM教育のような好奇心をもって学ぶ学習を推進しているので、強みを活かせると感じました。

(小泉)弊社は元々、学校や塾に向けたSTEAM教育のコンテンツも作っているんです。

(田中)専門家チームが制作したSTEAMコンテンツということですね。

テーマを選んだ理由

(田中)今回はキャリアとロボットの2つのテーマのコンテンツを制作されていますが、どうしてこのテーマを選ばれたのでしょうか。

(佐久)実はロボットのほうもキャリア教育を扱っているんです。これから学校と先生方に幅広く必要とされて、子どもたちには楽しく取り組んでもらえそうなテーマとしてキャリア教育を選びました。

新学習指導要領でも、社会とのつながりの中で学ぶことが推奨されています。ロボットのコンテンツはパナソニックさんとコラボさせていただくことで、社会に開かれた教材を作りたいと思いました。両社とも完全にゼロベースではありましたが、ご一緒させていただくことですばらしい教材になったと感じています。

コンテンツ制作で意識したポイント

(田中)コンテンツ制作にあたって意識したポイントなどはありますか?

(佐久)ポイントは2つありまして、1つはとにかく楽しい教材であること。もう1つは、学校で先生方が使いやすくて子供たちが勉強しやすいことです。実際に中学校の先生にアドバイスをいただいたきながら制作し、現場でのでの使いやすさにはこだわりました。

(小泉)学習指導要領に準拠して、先生が授業で取り入れやすいようにしています。指導案では教科授業との関連について書いています。

▲引用:キミもロボット開発者になろう!一コマ目、指導案2

子どもの興味を引く問いについて

(田中)コンテンツ内で、生徒の興味を引き出すような問いの例はありますか?

(佐久)各コマのタイトルが問いになっており、各コマの指導案の中にさらに小さな問いを用意しています。そして最後のコマで、すぐに正解が出ないような大きな問いについて考える流れになっています。

コンテンツで使用されている問いの例

<例>なぜ僕らは働くのか?

<小さな問い>コマ1
「将来どんな仕事をしてみたい?」「その仕事で喜ぶ人は誰?」など

<大きな問い>コマ8
(それまでの学習をふまえて)「その未来で幸せになるために『今何をすべきか』を考えよう。」

(田中)ロボットのテーマの方の「問い」はいかがですか?

(小泉)中学生向けのロボットのコンテンツでは、パナソニック社員の方の話を元に、問いが生まれていくような仕掛けになっています。「ロボットで解決したいことは何か?」という全コマ共通のテーマをもとに授業が進みます。子どもが身近な課題に気づけるような声掛けをしていただくと、授業がうまく進んでいくと思います。

STEAM教育や探究学習について

STEAM教育に積極的に取り組む学研プラスのお二人にSTEAM教育と探究学習についてお聞きしました。

STEAM教育とは?

(田中)STEAM教育とはどのようなものだとお考えですか?

(佐久)STEAM教育は社会に出るために必要な教科横断的な学習だと理解しています。社会に出ると学際的な知識が必要になりますが、教科別の学習しかしていないとその知識を活かしきれないことに大きな問題があると感じています。学校の勉強を社会に出た時に活かすための学習といえます。

子ども達や保護者の皆様にもご理解いただき、広く根付かせていきたいですね。

お二人の探究されていることについて

(田中)最後にお二人の探究されていることについてお聞かせください。

(小泉)日々仕事が探究なのかなと思っています。わからないことが多いので、自分で課題設定をしながら取り組んでいます。

(佐久)僕らは新規事業系の部署にいるので、やっている仕事全てが探究だと思います。社内で探究していない人はいないですね。探究の会社ですから(笑)夢や目標をもって働いている人が多いです。子ども達も、夢といわずとも小さな目標や小さな問いをもって、何かのために勉強すると楽しくなるんじゃないかと思います。

まとめ

学研プラスの佐久様、小泉様、本日はありがとうございました。

キャリア教育、そして社会に開かれた教育というどこの学校でも活用可能な汎用性の高いテーマを扱っています。探究学習やSTEAM学習について詳しくないという先生方にも取り組みやすい内容ですので、ぜひご活用ください。

今回紹介したコンテンツはこちら
>なぜ僕らは働くのか
>キミもロボット開発者になろう!

ABOUT ME
この記事を書いた人:Study Valley 編集部
探究No.1メディア”Far East Tokyo”編集部です!執筆陣は、教育コンサルタント、元教員、教育学部大学院生など、先生方と同じく、教育に熱い思いを持つStudy Valleyのスタッフ陣です。子どもたちがわくわく探究する姿を思い浮かべながら制作しています!先生方のお役に立ちますように。Twitterフォローで記事更新情報が届きます。