探究学習

詳細レポート】「ひなた探究Fes2024」が開催されました

ひなた探究Fesには宮崎県内の2つの高校、同じく県内企業3社が参加。高校生が探究成果をプレゼンし、それに対して企業がフィードバック、相互にディスカッションなどが行われました。

【高校の探究担当の先生へ】
当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、全国の高等学校様へ、探究スペシャリストによる探究支援と、社会とつながるICTツール「Time Tact」を提供しています。

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「ひなた探究Fes2024」活動概要

探究学習とは…

通常、高校の総合的な探究の時間に、生徒自身の関心や好奇心を基に、自ら学習のテーマを選び、研究や実践を通じて深く探究します。従来の学校教育における知識の詰め込みや一方的な教授法とは異なり、生徒が主体的に学び、自分の考えを深め、新たな知見を生み出すことを目指しています。

探究学習では高校生が自らの興味や問題意識をもとに学びを深めることことを目標としています。これにより、批判的思考力、問題解決能力、創造性など、21世紀に求められる様々なスキルを育むことができます。また、自分自身の学習プロセスを管理する自己調整学習能力も養われます。

開催概要開催日:2024年2月10日(土)

方法:オンライン(Zoom)

参加企業

(順不同)

株式会社スズキ自販宮崎(以下、スズキ宮崎)

宮崎日機装株式会社(以下、宮崎日機装)

宮崎電子機器株式会社​(以下、宮崎電子機器)

参加学校

(順不同)

宮崎県立小林高等学校(以下、小林高校)

宮崎県立高鍋高等学校(以下、高鍋高校)

実施内容1.探究成果発表

2.企業からのフィードバック

3.企業テーマ探究

4.探究成果発表

5.企業紹介

実施のねらい地元の若者と企業が直接結びつくことで、新たな地域価値創造を一緒に目指す​

生徒:生徒同士が自ら問いを立て解決する力を醸成するとともに、地域の魅力を再発見する​

企業:社会に求められていることを生徒に伝えることで、未来を担う人材育成に貢献する​

 

探究成果発表会の内容

前半の発表では各チームが探究した成果をプレゼンテーション方式で発表し、それに対して企業の方々にフィードバックをいただき、内容についてディスカッションしました。テーマは以下の表の通りです。

高校テーマ
小林高校高原商店街の活性化
小林高校廃棄する果物を使ったお菓子で小林を盛り上げる!
小林高校英語を“楽しく使う”~英語を話すことへの抵抗感と実践
高鍋高校チーム子ども食堂
高鍋高校チーム地方産業

その一部を紹介します。

観光に着目し、高原町商店街の活性化に取り組んだ小林高校の事例

探究成果発表

小林高校の生徒は、高原町を実際に訪問し、高原町商店街の雰囲気を「寂しい」と感じたところから探究をスタートさせました。

調べていく中で、人口減少の問題の解決に向けてアイデアを考え、「高原町でお祭りをひらけば知名度が上がるのではないか」という仮説を立てて探究に取り組みました。

この仮説は、高知のよさこい祭りをモデルに立てており、実際に開催したお祭りは大変好評でした。

生徒からは探究を通して「たくさんの人のおかげで活動できた。」「普段の生活ではできない
体験ができた。」といった感想が聞かれました。

参加した企業の方々からのフィードバック

宮崎電子機器の石田様からは「自分達で企画して、実行するパワーが素晴らしい。」「お祭りの参加者への効果検証を行い、きた人への効果を掘り下げていればもっと良い探究になる。」とフィードバックをいただきました。

UMKの原口様からは「人口減少は止められないという現実の中で、祭りにテーマを絞って人を呼ぶ取り組みが面白いと思った。」「また、高原町らしいイベントを考えられるともっと活性化につながる。」とフィードバックをいただきました。

企業探究

後半は小林高校、高鍋高校の生徒が混ざるように3チーム作り、それぞれ企業探究を90分という短い時間で行いました。

グループワークは

・自己紹介(5分)​

・グループ内でテーマのディスカッション(35分)​

・企業への中間発表、企業からのFB(10分)​

・グループ内でテーマのディスカッション(30分)​

・企業への最終発表、企業からのFB(10分)​

といった流れで、適宜企業の方々へ質問をしながら進んでいきました。

その一部を紹介します。

宮崎日機装の事例

テーマ:空飛ぶクルマ「eVTOL(イーブイトール)」だからこそできる利用アイデアを

一つ考えよう

グループ内でのディスカッション

 

初めて会った生徒同士の探究ということもあり最初は難しさもみられました。そんな中、探究がスタートし、探究はeVTOLについてまずは調べるところから始まりました。中間発表では調べた情報について整理し、「法の整備にどのくらい時間がかかるのか?」「具体的に通るルートなどは決まるのか?」など、アイデアをより具体的にするような質問を多くしていました。

フィードバックをもとに発表

中間発表で、企業の方々から、アイデアを考える上で必要な情報を聞きました。そこから、自分達のアイデアをまとめ、探究の成果を発表しました。

探究の成果として

eVTOLの走行すスピードが速いという特徴を活かした、空中レースを田舎で開催することで、過疎化対策につなげる」というアイデアを出しました。

それに対して宮崎日機装からは「今回の探究だからこそでたアイデアでとてもワクワクした。」といった感想をいただきました。

探究成果発表に参加した企業の方の感想

アイデアの独創性や、探究プロセスがしっかりしていたことを評価していただきました。企業目線での鋭いフィードバックもありましたが、熱心に探究に取り組む高校生を応援する声が非常に多く寄せられました。

 企業の方の感想(一部)

  • 自分達が高校生の時には無い取り組みで、充実した1日だった。
  • 今まで考えたこともないアイデアを聞いた時に良かったと感じました。
  • 高校生の考え=若い世代の考えを大切にしたいと思えました。
  • 満足度の高いイベントでリアルでもイベントを開いてみたいです。

探究成果発表に参加した生徒の感想

高校生にとっては難しい部分もありましたが、グループの探究活動や企業の方々とのコミュニケーションを通して新たな視点や価値観を身につけることができた生徒も多くいました。

参加した生徒の感想(一部)

  • 課題の原因を深ぼることが大切だと学んだ
  • 自社のことを考えてくれたことが嬉しく、また参考になった。
  • 活発な、若い力で語ってくれて嬉しかった。自社でも世代間で考え方のギャップを考えさせられる部分が多くあり、それらを理解するアイデアをいただいた。
  • 新しい価値観や感性がある中で、一緒に育っていく風土を構築したい

 

今後もStudy Valleyとテレビ宮崎は、探究の成果発表会などを通じて、県内企業と高校生をつなぎ、地域の魅力創生、人材育成に取り組んでいく予定です。

 

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代表:田中
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【この記事の監修者】

田中 悠樹|株式会社StudyValley代表

田中 悠樹|株式会社StudyValley代表

東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社StudyValleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。