探究学習

【詳細レポート】「はいさい探究Fes2024」が開催されました

はいさい探究Fesには宮崎県内の3つの高校(37名)、同じく県内企業3社が参加。高校生が探究成果をプレゼンし、それに対して企業がフィードバック、相互にディスカッションなどが行われました。

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当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、全国の高等学校様へ、探究スペシャリストによる探究支援と、社会とつながるICTツール「Time Tact」を提供しています。

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「はいさい探究Fes2024」活動概要

 

探究学習とは…

通常、高校の総合的な探究の時間に、生徒自身の関心や好奇心を基に、自ら学習のテーマを選び、研究や実践を通じて深く探究します。従来の学校教育における知識の詰め込みや一方的な教授法とは異なり、生徒が主体的に学び、自分の考えを深め、新たな知見を生み出すことを目指しています。

探究学習では高校生が自らの興味や問題意識をもとに学びを深めることを目標としています。これにより、批判的思考力、問題解決能力、創造性など、21世紀に求められる様々なスキルを育むことができます。また、自分自身の学習プロセスを管理する自己調整学習能力も養われます。

開催概要開催日:2024年2月10日(土)

方法:オンライン(Zoom)

参加企業

(順不同)

大同火災海上保健株式会社(以下、大同火災)

沖縄ヤマト運輸株式会社(以下、沖縄ヤマト)

丸正印刷株式会社(以下、丸正印刷)

参加学校

(順不同)

仙台育英学園沖縄高等学校(以下、仙台育英沖縄高校)

沖縄県立西原高等学校(以下、西原高校)

沖縄県立北山高等学校(北山高校)

実施内容1.ガイダンス

2.グループに分かれて企業テーマ探究

3.中間発表

4.その内容をもとにブラッシュアップ

5.探究成果発表

6.結果発表(優勝チーム発表)

7.参加企業による事業内容紹介

実施のねらい地元の高校生と企業が直接結びつくことで、新たな地域価値創造を一緒に目指す

探究成果発表会の内容

はいさい探究Fes2024では、企業の抱える活きた課題を各グループ(1グループ4人程度)で解決策を考え、企業の方々にプレゼンしました。200分の活動の中で各班が独自の視点で企業へのプレゼンを行いました。

グループワークの流れは以下の通りです。

1.自己紹介(5分)

2.テーマの検討、企業への質問事項準備(25分)

3.企業への質問(15分)

4.質問の回答を受けてのディスカッションと中間発表への準備(45分)

5.企業への中間発表と企業からのフィードバック(30分)

6.フィードバックを受けてのディスカッションと発表への準備(45分)

7.企業への発表と企業からのフィードバック(30分)

参加した高校生は、限られたスケジュールの中で時間いっぱいに探究活動に取り組みました。

テーマ一覧

企業グループテーマ
大同火災1〜3班もし高校生密着型の保険があったら。皆の生活がより豊かになる保険サービスとは?
沖縄ヤマト4〜6班高校生の生活をより豊かにする。新たな宅急便サービスアイデアを出そう
丸正印刷7〜9班外国人が思わず買いたくなってしまう! 沖縄土産の新たなパッケージを考えてみよう(紙のパケージ)

発表の様子を一部ご紹介します。

大同火災のテーマに取り組んだグループ

 

高校生密着型の保険として「Vtuberの身バレをしたときの引っ越し金」を提案しました。

企業の方々への質問

最初に保険について調べる中で、

「保険の仕組みは具体的にどうなっているのか?」「保険において相互扶助とはどういうことか?」「保険の歴史と生命保険はどのようなものか?」など、探究する高校生にとって保険は身近な存在でない様子でした。

企業の方々からの回答をもとにアイデアの作成

企業の方々からの回答で保険とは何か少しずつ理解ができました。

その中で、現存する保険について考えて、学資保険に目をつけました。さらに高校生独自の視点をプラスして、「挑戦するための保険があれば良いのではないか?」

「Vtuberは身バレや住所特定が怖いので、アバターの変更費用や引越しの費用を負担してくれる保険が欲しい」と考え、企業の方々に中間発表をしました。

中間発表のフィードバック

質問の回答や自分達で調べた内容をもとに中間発表を作り上げ、企業の方々に中間発表をしました。

企業の方々からは、「高校生ならではの保険になっていた。また、事象に対してどのように保険でカバーするかを考えられている。保険の仕組みを捉えられていることがよかった。」

「どのように住所特定がされたことを証明するのか、確率や割合はどの程度なのかなど、統計的なところを考えよう」といったフィードバックを受けました。

ブラッシュアップ、発表

企業の方々から頂いたアドバイスをもとに、発表に向け、さらにブラッシュアップをしました。「具体的な引越し費用は?どのくらい身バレしているの?」などのデータを調べたり、

「照明の方法配信のアーカイブ、動画として残るので証明がしやすいのではないか?」と証明方法を模索していました。

アイデアも、「新しいことを始めるときの保険」から「配信社が身バレした時に引っ越すときの費用に関する保険」とフォーカスし、より具体的な保険として考え、発表しました。

▲探究時に使用されたあいである(Study Valleyが提供する探究専用プラットフォーム)

企業の方々からは

「中間発表でのアドバイスが反映されていてよかった」

「もう一歩商品に近づく考え方として、保険に付随して、情報漏洩をしない支援を考えても面白い」といった意見をいただきました。

探究成果発表に参加した企業の方の感想

 

アイデアの独創性や、探究プロセスがしっかりしていたことを評価していただきました。企業目線での鋭いフィードバックもありましたが、熱心に探究に取り組む高校生を応援する声が非常に多く寄せられました。

 企業の方の感想(一部)

  • 事業内容が難しいはずなのに、仕組みを高校生が理解してくれていることが嬉しい
  • 高校生が考えてくれたアイデアの中には、自社で既に取り組んでいるものもあり、発進の方法についても考えるきっかけとなった
  • 今までになかった逆転的な発想があり、高校生ならではの意見が聞けて面白かった

 

探究成果発表に参加した生徒の感想

高校生にとっては難しい部分もありましたが、グループの探究活動や企業の方々とのコミュニケーションを通して新たな視点や価値観を身につけることができた生徒も多くいました。

参加した生徒の感想(一部)

  • 様々な意見をもらい自分の考えを深めることができた
  • 高校生活を今ある企業のサービスでどのように豊かにできるか考えれらてよかったし楽しかった
  • 便利で実現可能なものを考えることの大変さを改めて理解した
  • 他のグループの別の課題に対しての解決策や考えたサービスを聞けて、とても面白かった。
  • グループをまとめてくれた方のおかげで、意見が出しやすく、とてもグレープ内で課題に対する問いがより深まっていた。

 

 

今後もStudy Valleyと沖縄テレビは、探究の成果発表会などを通じて、県内企業と高校生をつなぎ、地域の魅力創生、人材育成に取り組んでいく予定です。

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代表:田中
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【この記事の監修者】

田中 悠樹|株式会社StudyValley代表

田中 悠樹|株式会社StudyValley代表

東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社StudyValleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。