2022年2月25日(金)、株式会社Study Valleyは、子供向け職業・社会体験施設「キッザニア」を運営するKCJ GROUP 株式会社と合同で、横浜翠陵中学・高等学校の生徒様(中学2年生約40名)に対し、探究ワークショップを開催しました。
キッザニアで行うSDGs関連イベントを企画提案する、という課題にグループで取り組み、実際にキッザニアの経営企画の方々へ向けてプレゼンテーションを行いました。
グループワークを通じてブラッシュアップした企画のプレゼンテーションは、キッザニアの方にも好評で、専門的な知見からのフィードバックも行われました。
本日はこのワークショップの様子をレポートします。
キッザニアとは
(写真1 キッザニアオフィシャルサイトより引用)
キッザニアは、KCJ GROUP 株式会社が運営する子供向け職業・社会体験施設。日本国内には、2006年オープンの「キッザニア東京」(東京都江東区)と2009年オープンの「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)の2施設があります。この施設では職業体験ができ、さらに稼いだお金で施設内での買い物や銀行への預金、ATMでの引き出しなどのリアルな経済活動を通して、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことができます。
>KCJ GROUPホームページ
>キッザニアオフィシャルサイト
キッザニアSDGsセンター
(写真2 「KidZania SDGs Center」がオープン! より引用)
2021年12月15日、キッザニアは「世界を救う主役は、こども達だ」をキャッチフレーズにキッザニアSDGs宣言を行い、同時にキッザニアSDGsセンター(キッザニア東京内)をオープン。クイズや展示を通して身近なSDGs課題について気づき、アクションを考えるウォークラリーイベントを行っています。
ワークショップ概要
主催 | KCJ GROUP 株式会社、株式会社 Study Valley |
---|---|
開催日 | 2022年2月25日(金) |
実施校 | 横浜翠陵中学・高等学校の生徒様(中学2年生約40名) |
テーマ | キッザニアSDGsセンターにたくさんのこども達が集まるイベントを企画してみよう!そしてより多くのこども達にアクション宣言をしてもらおう! |
目的 | SDGsの啓発方法を企画することによって、SDGsへの理解を深め、また他者の関心の在りどころを探索する。 |
今回のテーマは、「キッザニアSDGsセンターにたくさんのこども達が集まるイベントを企画してみよう!そしてより多くのこども達にアクション宣言をしてもらおう!」というもの。
現在行われているウォークラリーを参考にしつつ、新しい企画を考え、実際にプレゼンを行うという内容です。
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ワークショップの流れ
ワークショップは以下のような3つのステップで行いました。
1. 現状把握と企画の4つの条件掲示
2. ワークシートを使って実際に企画
3. 考えた企画書を発表する
1. 現状把握と企画の4つの条件掲示
キッザニアでの現在の取り組みを共有し、企画案を考える上での4つの条件を掲示しました。
キッザニアで現在行われているのは、「未来を変える!アクションラリー」というウォークラリー形式のアクティビティです。クイズやSDGsの展示を通じてSDGsを知ってもらい、自分が取り組むアクションを宣言してもらうというイベントです。
現在行われている「未来を変える!アクションラリー」イメージ▲
企画の条件は以下のようになっています。この4つの条件を守りながら、企画を考えます。
企画の条件
①キッザニアの中で!
②楽しく!
③アクティビティ or イベントを企画!
④そして皆でアクションを!
2. ワークシートを使って実際に企画
次にワークシートを使って実際に企画書を作ります。使用したのはこちらのワークシートです。こちらのワークシートを埋める形で、グループで企画を考えてもらいました。
3. 考えた企画書を発表する
各グループはSDGsの目標を一つ決め、小学生に「世界のこんなことを知って欲しい!」という思いを軸にさまざまな企画書を作ってくれました。
そしてグループで考えた企画をキッザニアの方に向けて発表、キッザニアの方よりフィードバックを行いました。
実際の生徒の様子
例えば、ある班はSDGsの目標9「産業と経済革新の基盤を作ろう」を設定。キッザニア内のブースを回って職業体験を行い、その結果もらえる「パーツ」を集め、そのパーツからロボットを作るという企画書を作成しました。この活動を通じて、ものづくり産業や、ものづくりの楽しさを知ってもらうというのが目標です。
このプレゼンテーションに対するフィードバックでは”日本はものづくり大国なので、一つのものがどう繋がるのかも見せられるのが良く、学びとして深いし、良い体験になると思”というご意見をいただきました。
そのほかの生徒の企画
・ヘルステックについて知ってもらうウォークラリー
・プラスチックゴミの影響力を知ってもらうため、プラスチックゴミの入った水槽と入っていない水槽を展示する
・植林体験や森の木の消費状態について伝える掲示板等を作る
まとめ
最後に、キッザニアの方よりこのワークショップの総評をいただきました。
グループワークの活発に意見を交わしている様子がとても良く、自分たちも勉強になりました。また、今後このような取り組みをきっかけに外部の取り組みにも参加してみて欲しいです。
このワークショップは短時間のものでしたが、生徒たちは素敵な企画書を考えてくれました。探究の楽しさを知る、貴重な経験になったことと思います。
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【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。