探究学習

探究学習で使える教材・ワークシート14選!使うときの注意点も【無料あり】

高校の探究学習に使える教材はありませんか?

私たちStudyValleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、高校の先生方や塾の先生方へ、探究学習を効果的に行うICTツールの提供や、コンサルティングサービスを行っています。

その中で、先生方から冒頭のようなご相談をよくいただきます。

この記事ではそんな質問に応え、高校の探究学習に使える教材を紹介します。

ただし、教材を使ったからといって探究学習がすべてうまくいくわけではありません。教材を使う際の注意点もあわせて紹介します。

この記事で分かること
・探究学習で教材を使用するときの注意点
・学習レベルにあった教材を使う・アレンジする
・ファシリテーターに徹する
・高校で使えるワークシート付き探究学習教材
1.STEAMライブラリー【無料】(経済産業省)
2.探究学習資料集【無料】(Study Valley)
3.Edu Town SDGs【無料】(東京書籍)
4.探究ナビ(ベネッセコーポレーション)
5.「総合的な探究」実践ワークブック―社会で生き抜く力をつけるために(学事出版)
6.高校生のキャリアノート(全国高等学校進路指導協議会)
7.自宅de地域探究【無料】(一般社団法人教育ソリューション研究協議会)
8.修学旅行探究ノート(JTB)
9.SDGs副教材 「私たちがつくる持続可能な世界~SDGsをナビにして~」【無料】(日本ユニセフ協会)
10. トモノカイの探究教材(トモノカイ)
11.「スタディサプリ探究講座」(リクルート スタディサプリ)
12. Asteria総合探究講座(Z会)
13. 学校向けSDGs教材 iina(iina)
・SDGs探究に活用できる教材
14. 授業で使えるショート映像集【無料】(JICA)

それでは、詳しく見ていきます。

【高校の探究担当の先生へ】
当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、全国の高等学校様へ、探究スペシャリストによる探究支援と、社会とつながるICTツール「Time Tact」を提供しています。

現在、探究に関する無料相談会を開催中です。探究へのICT活用や外部連携にご興味ある方、お気軽にご連絡下さい。ご予約はこちら(2024年3月現在、問い合わせが急増しております。ご希望の方はお早めにご連絡ください)。

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探究学習で教材を使用するときの注意点

教材を紹介する前に、教材を使用するときの注意点を二つ紹介します。

一つ目は生徒の学習レベルにあった教材を使う・アレンジすること。二つ目は教材を教えるのではなく、先生は生徒の主体性を尊重し、ファシリテーターに徹することです。

学習レベルにあった教材を使う・アレンジする

流通している探究教材のレベルは様々です。教材によってはテーマ・課題だけではなく問いや、学習を進めていくためのワークシート、発表用プレゼン資料のテンプレート、参考情報の検索先までそろっているものもあります。

しかし、本当にそこまでおぜん立てする必要があるのでしょうか?「探究」を謳っていても、実際にはほとんど調べ学習と変わらないような教材も中にはあります。探究を初めて行う高校1年生は探究の型に慣れるためにそのような教材でもいいかもしれません。しかしあまりにも教材が充実しすぎていると、逆に生徒の主体性が発揮されません。あくまで、その生徒の学習レベルにあった教材を使うことが大切です。

そして、教材の特徴を理解すればするほど、そのまま使うことの難しさに気づくと思います。生徒にあった形にアレンジする、教材との出会わせ方を工夫するなど、教材に頼り切りになるのではなく、教員側の工夫も欠かせません。

学習指導要領にも、教材を用いた指導について以下のように書かれています。

教材とは,生徒の学習を動機付け,方向付け,支える学習の素材のことである。単
元計画の中に教材について記すに当たっては,教材の紹介にとどまらず,生徒がその
教材に出会うことによって学ぶことが期待できる学習事項や育成が期待できる資質・
能力について分析し,教材のどこに価値があるのかを(指導案に)具体的に記すことが大切である。

*()内は編集部による追記
引用:2単元計画としての学習指導案(【総合的な探究の時間編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説)

教材は決して万能薬ではありません。なぜ使うのか、どのように使うのかをよく吟味するのも先生の役割の一つです。

「出会わせ方の工夫」については、下記の記事「2.学校・先生が与えた探究テーマに生徒が興味・関心を持つ」に詳しく紹介しています。

>面白い探究テーマを設定する具体的な方法

ファシリテーターに徹する

探究学習における先生の役割は「ファシリテーター」だとよく言われます。これは教材を使っていても全く同じです。先生が授業を主導して教材をなぞるだけでは教科の一斉授業と変わりません。あくまで生徒の主体性や対話的な学びが行われるようにファシリテーターに徹しましょう。

一斉授業では先生が生徒に一方向的に知識を伝達する「講師」としての役割が大きくなります。探究学習では、生徒が主体的に、そして対話的に学ぶことが重要です。そのため先生は、「講師」として生徒を教え導くのではなく、基本的には生徒の主体性に任せ、見守ることに徹します。

生徒が行き詰ったときにだけヒントを与えて学習を進める手助けをしたり、議論が迷走していたら中に入って整理するなど、本当に必要な時にだけ最小限の介入をします。これが「ファシリテーター」の役割です。

教材を使用しても、生徒の学習の進捗状況を見て適切にファシリテートする役割は変わりません。

高校で使えるワークシート付き探究学習教材

それでは、探究学習教材を紹介していきます。

1.STEAMライブラリー【無料】(経済産業省)

教材の概要

STEAMライブラリーは経済産業省「未来の教室」プロジェクトが提供するSTEAM教育の教材プラットフォーム。2021年時点で86ものコンテンツがあり、ベネッセ、JAL、早稲田大学など有名企業や教育機関がコンテンツ提供事業者として多数参画しています。

教材の料金

無料

特徴

動画と生徒用ワークシート、先生用指導案などがすべて無料で使用できます。生徒用ワークシートだけでなく指導案もそろっているのが先生にとって非常に心強い点です。

STEAM教育のための教材ですが、ワークシートには生徒の主体性を喚起する良質な問いが設定されており、探究学習にも最適です。教材はキーワード検索のほか、SDGsや教科についても検索できます。総合的な探究の時間だけでなく、理数探究や地理探究など教科の探究の教材を探す際にも便利です。

テーマ・問いの例

テーマ 防災教育〜災害に対してどのように向き合うか(海城中学高等学校)
問い 災害を中心において、そこから連想されることをマインドマップにまとめてみましょう。そこから、自分が災害についてどのようなことに関心があるか、探究をしたいかを探してみましょう。etc.

テーマ 技術は世の中をどう変えた?「日本のものづくりの歴史~イノベーションを通じた社会課題解決~(シャープ株式会社×株式会社エイスクール)
問い 自分が経営者だったら、この状況をどう打開する?etc.

テーマ 新型コロナde問いマンダラ(一般社団法人 知識流動システム研究所)
問い 新型コロナはどうやって広がるのだろう?etc.

テーマ Drones(ドローン)(ブリタニカ・ジャパン株式会社)
問い 日常生活でドローンを利用することへの障壁となっているのは、どんなことだろうか。etc.

テーマ 食育×FoodTech(株式会社Z会)
問い 20年後「肉」が食べられなくなる?肉を食べるのをやめずに、肉の消費量をへらすにはどうしたら良いだろうか?etc.

STEAMとは・・・Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(人文社会・芸術・デザイン)、Mathematics(数学)の頭文字を取った言葉です。AIと第四次産業革命の世紀に価値を生み出す力を養うために、学びを「より学際的で、創造的社会的な学び」へとシフトさせていく考え方です。

2.探究学習資料集【無料】(Study Valley)

教材の概要

探究学習資料集は「STEAMライブラリー」構築事業者でもある、株式会社StudyValleyが提供する、探究学習に使える教材や、指導計画、評価テンプレートなどの資料集です。自分の興味を見つけるマンダラートやモチベーション曲線作成シート、問いから探究計画までを作成できるワークシートなどが揃っています。

教材の料金

無料

特徴

全国の高等学校をを中心に探究学習のサポートを行っている同社が、実際に現場で使っている資料を、すべて無料でダウンロードできます。特定のテーマを探究するための教材というよりは、興味関心を見つけたり、テーマから問いや課題に解像度を上げていったりという、より汎用的に使える資料群です。

教材の内容

興味関心に基づくテーマ設定に役立つワークシート一式

課題や問いをブラッシュアップし、計画まで落とし込むワークシート一式

探究学習計画サンプル(全27種類)

探究学習用ルーブリック評価シート

3.Edu Town SDGs【無料】(東京書籍)

教材の概要

Edu Town SDGsは東京書籍が運営しているSDGsの教育ポータルサイト。イノベーションや途上国支援など15のトピックから豊富な事例を扱っています。

教材の料金

無料

特徴

特徴は豊富な取り組み事例を映像で紹介している点で、全て無料で利用可能です。どの事例も専門用語はあまり使わず、SDGsの知識がない生徒にも理解しやすい内容になっています。映像の時間も5分程度と、限られた時間でいろんなテーマを勉強できることも魅力の一つです。付随のワークシートも合わせて使えば、より理解が深まります。

SDGsの入門としてだけでなく、探究学習の経験が浅い生徒にもおすすめと言えるでしょう。

テーマ・問いの例

・あなたはどんなまちに住みたいですか。
・10年後にあなたはどんなまちに住みたいですか。
・これからの時代に求められる,エコで持続可能な住まいとはどのような家でしょう。材質作り方、使い方、装備など、思いついた関連する言葉をつなげてイメージマップにまとめてみましょう。

ワークシート例

・気になる目標を調べてみよう!
・住み続けられるまちづくり
・持続可能な住まい

4.探究ナビ(ベネッセコーポレーション)

教材の概要

探究ナビはベネッセコーポレーションが開発した高校向け探究学習教材。探究学習のやり方を解説したテキストに加え、PL(パターンランゲージ)という専用の探究学習振り返り教材がついています。

教材の料金

教材は1セット1,900円で販売されています。

特徴

特徴は先生間での評価のバラツキを抑えられることです。PLカードを使って探究学習の振り返りをすれば、どのような能力が鍛えられているか、課題が残っているかを36パターンまで絞れます。

そのため、評価のブレも少なくなり、より公平に探究学習の成果を評価できるでしょう。

また、探究ナビは複数の高校でプロトタイプの検証をしているため、より教育現場に即した教材になっています。

5.「総合的な探究」実践ワークブック―社会で生き抜く力をつけるために(学事出版)

教材の概要

「総合的な探究」実践ワークブックはユマニテク短期大学副学長の鈴木建生教授と、コーチング専門の高校教諭の池田靖章の共著。能動的学習のノウハウを通じて、実践的なコミュニケーションと社会スキルを身に付けるために開発されました。

教材の料金

値段は770円(税抜)でアマゾンでも購入可能です。

特徴

社会との接点を意識した構成になっていること。例えば、名刺の作り方がテーマ盛り込まれています。また、家計収入から社会的知見を得るワークも扱われています。このように、実践的な社会的テーマにそって探究を促す教材になっています。

テーマ例

・好きなことプレゼンテーション
・他己紹介(インタビュー)
・リフレーミング(ポジティブ思考)
・エゴグラム(性格を分析する)
・3年間をイメージする(進路実現に向けて)
・名刺作り
・家計を考える~収入から見える社会~
・一人暮らし~未来をイメージする~

6.高校生のキャリアノート(全国高等学校進路指導協議会)

教材の概要

高校生のキャリアノートは全国高等学校進路指導協議会が監修した、進路指導特化型の探究教材。学習指導要領のホームルーム活動に示されている学習項目に沿った進路教材として活用できます。

教材の料金

価格は各テーマ170円(税込み)で全テーマの合計金額は、4250円です。

特徴

学習テーマが、生徒のレベルや進路目標に合わせて細分化されていること。「適応」「自己理解」「職業理解」「職業体験」「将来設計」「進学先理解」「進学先体験」「スキル」の8項目、さらにそれぞれに初級・中級・上級の3つのレベルが用意され、全25テーマが用意されています。

各テーマに関するワークも10分程度で終わるため、ホームルームなどの短い時間でも行いやすいのが魅力です。

テーマ例

・入門 自分発見
・インタビュー 職業人
・企業とその仕事を知る
・進学先をリサーチしよう
・自己PRスキルズ

活用事例

青谷高等学校のキャリア教育と『高校生の進路ノート スタンダード』の活用
鳥取県立青谷高等学校 但井健二 教諭/小山 弘 教諭

本校のキャリア教育と『高校生のキャリアノート』を使用した授業実践について
群馬県立玉村高等学校 豊島理恵子 教諭

総合学科のキャリア教育の一例と『高校生のキャリアノート』の活用
東京都立王子総合高等学校 下井量子 主幹教諭

7.自宅de地域探究【無料】(一般社団法人教育ソリューション研究協議会)

教材の概要

自宅de地域探究は一般社団法人教育ソリューション研究協議会が支援している、大学生主導型の探究プロジェクト。中高生のアイディアを地域に還元しようというコンセプトで、このプロジェクトが始まりました。2021年度には、パナソニック教育財団の助成団体にも選ばれています。

教材の料金

無料

特徴

全ての探究学習がオンラインで完結すること。自宅de探究学習のホームページで公開されている学習サポート動画に従ってワークを進めるので、コロナ禍等で学校へ行けない時にも学習を継続できます。

作成したワークは地域アイディアコネクトEXPOというコンテストに出せるため、生徒のモチベーションアップにもつながります。

オンライン授業が普及している現代で、効率的に探究学習を進められるのが魅力と言えるでしょう。

活用事例

鹿児島県薩摩川内市 Enjoy everything!!薩摩川内市(濵田史佳さん れいめい高等学校・鹿児島県)

静岡県静岡市 由比を愛しすぎた男たち(佐川新さん・佐川拓さん 青稜高等学校・東京都)徳島県美馬町 アウトドア王国 (釜谷駿さん 脇町高等学校・徳島県)

8.修学旅行探究ノート(JTB)

教材の概要

修学旅行探究ノートは大手旅行会社のJTBと東京学芸大学が共同開発した、フィールドワーク型の探究学習ノート。修学旅行前後と旅行中の学びを体系的にまとめられる教材で、文科省が目指すアクティブラーニングに準拠した構成になっています。

教材の料金

値段は240円(税抜)。

特徴

特徴は、修学旅行での学びが、そのままポートフォリオにできる点です。旅行前に興味のあるテーマを洗い出し、現地で情報を収集して旅行終了後に得た成果をまとめる流れになっています。

また、この教材に対応したeポートフォリオ(*要・別契約)の利用もできるため、大学入試や、後輩への参考資料としても活用も可能。

一過性の体験になりがちな修学旅行を探究的な学習にできると評判の1冊です。値段は240円(税抜)とリーズナブルなので、予算的に導入しやすいこともポイントです。

9.SDGs副教材 「私たちがつくる持続可能な世界~SDGsをナビにして~」【無料】(日本ユニセフ協会)

教材の概要

私たちがつくる持続可能な世界~SDGsをナビにして~は、日本ユニセフ協会が開発したSDGsの教材。SDGsの17目標を国内の課題に焦点を当てて作成されました。教材は日本ユニセフのホームページから、無料でダウンロードできます。

教材の料金

無料

特徴

国際問題を「自分ごと」に考えられる構成になっています。各テーマの冒頭にSDGsの17目標に関連した国際問題が紹介され、ページの下に日本でも発生している社会問題と取り組みが解説されています。

ワークシートは、17の目標に優先順位をつけて、何ができるかを考える、という内容になっています。年間を通しての探究に利用するというよりは、SDGsについて関心を持ってもらう導入としてのワークに活用するとよいかもしれません。

ワークシート・問いの例

「持続可能な世界にしていくために、これから何をするのかを考えよう。」
(17のSDGs目標から)優先的に取り組んでいきたいと思う目標を、1~3まで順位をつけてみよう。 また、その理由も書いてみよう。
・班やクラスの仲間とそれぞれが選んだ目標や、その目標を選んだ理由を話し合ってみよう。
・これからの社会を、持続可能でよりよいものとするためにはどうしたらよいだろう。話し合った内容をもとに、これから解決策を考えたいと思った目標や課題を書き出してみよう。

10. トモノカイの探究教材

教材の概要

トモノカイは探究の学びをサポートする教材の販売など行っています。販売されている教材は【一生使える探究のコツ】シリーズ(3種)と【探究xSDGs】の全4種です。

教材の料金

1クラス単位から購入が可能。教師用には生徒用冊子がついてきます。

【一生使える探究のコツ】シリーズ(3種)
各生徒用 1,100円(税込) / 各教師用 2,200円(税込)
【探究xSDGs】
生徒用ワークブック 1,650円(税込) / 教師用指導解説書  3,300円(税込)

特徴

【一生使える探究のコツ】シリーズ(3種) 入門編・練習編・実践編
全国の中学校/高等学校において探究的な学びをサポートする教材です。探究する基礎的な土台を作る2冊と課題探究を扱う1冊からなります。それぞれワークブック・演習問題形式で構成されているため、授業でそのままご利用いただくことができます。

【探究xSDGs】
生徒にとって身近で具体的な問いになりやすい地域の課題解決を通じてSDGsの要素を学ぶことができます。
「思考」と「経験」を最大4往復するWW型問題解決モデルを採用しており、主体的で対話的な深い学びの実現をサポートします。

テーマ例、もしくは問いの例

・人にわかりやすく伝えるコツ
・さまざまな視点から考える
・レポートのアウトラインを知る

11. 「スタディサプリ探究講座」

教材の概要

スタディサプリ探究講座は、充実した教材・動画コンテンツで、「探究とは」の理解から授業準備・授業実施・振り返り・評価までを一括でサポートします。
文科省が設定する探究のプロセスに沿う形で興味・好きに焦点をあて、そこから出てくる問いを調査・実験しながら進めていく「興味研究型」と、実生活や社会に目を向けて課題を探り、その課題を自分ごと化した上で、課題に対する解決策を探る「課題発見型」のアプローチから構成されています。

教材の料金

要問い合わせ

特徴

探究未経験の生徒が基礎から取り組める入門的な内容で、教師には授業や指導に必要な教材と動画コンテンツで探究授業実施をサポートします。

6つの特徴
①「課題の設定」を中心に探究活動の一連のプロセスを学べる
②柔軟に活用できる最大24コマ分の授業パッケージ
③授業進行スライド・ワークシートなど授業に必要な教材を提供
④生徒が主体的に探究活動に取り組み、問いの発見ができる仕立て
⑤生徒自身で振り返りができる自己評価シートとそれを基にした評価ツールを提供
⑥教師向けの授業進行ガイド・指導用参考動画などを提供

テーマ例、もしくは問いの例

講座内の『ファシリテーションBOOK』に問いかけの例も収録されています。
テーマ「探究とは何か」など

導入事例(インタビュー)

12. Asteria総合探究講座

教材の概要

Z会Asteria総合探究講座では、受講生同士でオンライン・ディスカッションを行う協働学習を中心に、以下の3つの学習を行います。

【協働学習】
受講者どうしでオンライン・ディスカッションを行います。
【個人学習】
映像講義を見て、確認問題を解きます。解答は即時判定。
【探究学習】
社会の第一線で活躍する方の講義をアプリ内で視聴。

通信技術によって学校や家庭でも多様な人との学びを経験できるようにしたのが本講座です。

教材の料金

個人向け7,800円(税込)/月。学校向け特別価格あり。

特徴

3つの学習を活用することで、「対話的な学び」をオンラインで実現。主体的に学ぶ姿勢が生まれます。社会の課題や自分が将来どのように貢献できるかを考えるきっかけとなるほか、同時にコミュニケーションや問題解決に必要なスキル・知識が養われます。

テーマ例、もしくは問いの例

テーマ例(予定)
・これからの時代に必要な学びとは?
・人工知能と人間は共存できる?
・スポーツの効率的なトレーニング法とは?

13. 学校向けSDGs教材 iina

教材の概要

iinaは学校の先生が1時間程度の準備でSDGsを授業できる教材です。

SDGsのイントロダクション・17種類の目標それぞれに対して、以下の3種類の教材を提供しています。
先生向けの「指導案」、授業で使える「スライド教材」、生徒の学びを深める「ワークシート」です。

「SDGsとは何か」「わたしたちの未来にどんな課題があるのか」まずは知ることから始められます。

教材の料金

有料版は100,000円(税込)

特徴

教材の特徴について説明します。

スライド資料SDGs一目標につき、4〜6程度のトピックが収録。それぞれのトピックは問いで始まるため、生徒の興味を引きやすい。
例)日本にも貧困はある? など
指導案「ねらい」「学習活動」「指導上の留意点」「時間配分(45分verと50分ver)」が記載。説明が必要そうな用語がまとめられているため、指導がしやすい。
ワークシートワークシートは一部授業に合わせてアレンジが可能。
「まとめ」では、先生の方針に合わせてクラス内で内容を指定したり生徒にテーマを設定してもらえる。

また、学校ごとに提供するため、購入していただければ学校内の複数のクラスで繰り返し利用できます。

テーマ例、もしくは問いの例

テーマ 「目標12 つくる責任 つかう責任」
問いの例
『商品が手元に届くまでにどんな流れがあるのか考えてみよう』
『持続可能な「消費と生産」のために、わたしたちが消費者としてできることはなんだろう』

SDGs探究に活用できる教材

14. 授業で使えるショート映像集【無料】(JICA)

教材の概要

授業で使えるショート映像集は、JICA(国際協力機構)が制作している社会問題関連の映像集で、国立教育政策研究所が監修。テーマはイスラムや難民、SDGsなど多岐に渡ります。

映像集は無料でYouTubeから視聴可能。授業でまとまった映像集が必要な場合はDVDも送付してもらえます。

特徴

映像集の内容が社会問題でありながら、自分ごとに捉えやすいコンテンツになっています。水道のない町で生活している子供の1日を追うなど、年代が近しい子供を主人公に扱っているものが多いです。

そのため、社会問題が他人事でないことを自覚できます。このように、生徒自らが問題意識を醸成できるため、探究学習のポイントである「主体的な学び」につながる教材と言えるでしょう。

テーマ例

日本に暮らすイスラム教徒
逃れた後の生活
海を渡るプラスチックゴミ など

まとめ

探究学習をゼロから設計するのは大変です。テーマ・課題は何にしようか?どのような問いを用意するか?あるいは生徒に考えさせるか?どうすれば主体性が引き出せるか?グループワークはどこで入れるか?発表はどのようにするか?などなど、考えることはたくさんあります。

教材を使うことでその手間を大幅に削減できます。しかし生徒が主体的に、対話的に学び、深い学びに到達できるか、という学習の成果は教材だけではなく先生が教材の特徴を把握して、生徒のレベルに合わせて探究を実施、ファシリテートできるかにかかっています。教材を上手く活用して、よりよい探究学習を実現しましょう!

ABOUT ME
この記事を書いた人:Study Valley 編集部
探究No.1メディア”Far East Tokyo”編集部です!執筆陣は、教育コンサルタント、元教員、教育学部大学院生など、先生方と同じく、教育に熱い思いを持つStudy Valleyのスタッフ陣です。子どもたちがわくわく探究する姿を思い浮かべながら制作しています!先生方のお役に立ちますように。Twitterフォローで記事更新情報が届きます。

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代表:田中
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【この記事の監修者】

田中 悠樹|株式会社StudyValley代表

田中 悠樹|株式会社StudyValley代表

東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社StudyValleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。