探究学習

【全37サイト】SDGsの基本と日本の重要課題について学べる資料サイト集

SDGsの基礎をわかりやすく解説しているサイトが知りたい
授業に活用できるような動画がほしい

私たちStudyValleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、高校の先生や塾の先生方へ、探究学習を効果的に行えるICTツールの提供や、コンサルティングサービスを行っています。

先生方とお話する中で、冒頭のようなご相談をよくいただきます。

そこでこの記事では、SDGsの基礎や、日本が重点的に取り組むべき以下の5つの目標について学ぶことができるサイトを紹介します。

この記事の内容
SDGsの基礎が学べるサイト5つ
「5:ジェンダー平等を実現しよう」について学べるサイト7つ
「13: 気候変動に具体的な対策を」について学べるサイト7つ
「14:海の豊かさを守ろう」について学べるサイト7つ
「15:陸の豊かさも守ろう」について学べるサイト6つ
「17:パートナーシップで目標を達成しよう」について学べるサイト5つ

【高校の探究担当の先生へ】
当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、全国の高等学校様へ、探究スペシャリストによる探究支援と、社会とつながるICTツール「Time Tact」を提供しています。

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SDGsの基礎が学べるサイト

まずは、SDGsの全体像やそれぞれの目標について、わかりやすく解説されているサイトを紹介します。

SDGs探究の導入として、まずSDGsとはなにか?を知るのに役立つサイトです。

2030アジェンダ(国際連合広報センター)
SDGsの解説や、授業で使用できるビデオなどが掲載されています。また、すごろくを使ってSDGsを学ぶことができる教材もダウンロードすることができます。

Edu Town SDGs(東京書籍)
SDGsの教育ポータルサイトです。イノベーションや途上国支援など、15のトピックから豊富な事例を扱っています。専門用語が少なく、SDGsの知識がない生徒にも理解しやすい内容です。映像の時間も5分程度と、限られた時間で多様なテーマを学べる点も魅力です。付随のワークシートも合わせて使えば、より理解が深まります。

国連SDGsクラブ(国連)
それぞれの目標の解説や、SDGs達成のための取り組み事例が掲載されています。か解説が簡潔で読みやすく、かつデータが豊富なため様々な情報を得ることができます。

あいちSDGsAction(愛知県)
県の取り組みが紹介されています。県の制作から企業の取り組みまで、様々な立場の事例を知ることができます。

授業で使えるショート映像集(JICA)
授業で活用できる、1分〜5分程度の動画が掲載されています。動画を活用する場合を想定した学習指導案や、実際に授業を実践した教員の報告も見ることができます。

日本の重要課題について詳しく学べるサイト

各国のSDGsの進捗についてまとめた「持続可能な開発目標報告書2021」では、日本は以下の5つのゴールで深刻な課題を抱えていると指摘されました。

5:ジェンダー平等を実現しよう
13: 気候変動に具体的な対策を
14:海の豊かさを守ろう
15:陸の豊かさも守ろう
17:パートナーシップで目標を達成しよう

したがって、これらの目標は高校や大学、産学連携事業や自治体でとくに取り組み事例が多いものです。

探究学習のテーマとして扱われることも多いため、ここからは、これらの目標について学ぶことのできるサイトを紹介します。

「5:ジェンダー平等を実現しよう」

人身売買や男女の教育格差といった問題は、日本ではあまりピンと来ないかもしれません。しかし「女性の社会活躍」という観点では日本は世界に比べて著しく遅れています。

女性の所得が低い」「女性管理職が少ない」といった数字で見えるジェンダー格差以外にも、「女性らしく」「男性らしく」という言葉に現れるような目に見えない意識・偏見なども考察の対象になりえます。

女性の生徒にとって、就職や社会での自己実現につながる直結する切実な問題ですが、男性にとっても大きな問題です。一例をあげると、自殺率は男性の方が高く、その背景には「男らしさ」がもたらす重圧があるのではないかという指摘もあります。

探究のプロセスにおいて、見えないジェンダー観は、無意識に偏見的な発言となって議論が荒れる可能性もあります。先生側は発言自体を安易に否定せず、丁寧にその背景にある無意識の偏りに気づかせ、建設的な議論へ導く役割があります。

「5:ジェンダー平等を実現しよう」について学べるサイト

ジェンダー平等っていったいどういうことなの?(JICA)
ジェンダー平等とは何かについて、お笑い芸人のやついいちろう氏とUN Woman所長の対談形式で紹介しています。文章量が少なく簡単に読めるため、入門として活用するのがおすすめです。

副教材「みんなで目指す!SDGs×ジェンダー平等」関連資料集(男女共同参画局)
ジェンダー平等について解説されたPDF資料や、ジェンダーに関する統計資料を閲覧することができます。

“男女平等を実現し、すべての女性と女の子の能力を伸ばし可能性を広げよう”(UNICEF)
目標5の内容について詳しく解説されています。また、ジェンダーをめぐる世界の状況や、日本と他国のデータ比較なども見ることができます。

ジェンダー平等を実現しよう(国際連合広報センター)
ジェンダーに関する現状や、ジェンダー平等実現のために活動する機関について解説されています。文章による解説が中心ですが、その分、情報量が多いのが特徴です。

5:ジェンダー平等を実現しよう(外務省)
目標5の解説のみならず、SDGsの進捗を測るためのグローバル指標まで掲載されています。

目標5 ジェンダー平等を実現しよう――すべての女性が能力を発揮できる社会に(JETRO)
ジェンダー平等が実現されると、どのような影響があるのかについて詳しく解説しています。目標5そのものの解説というよりも、なぜ目標5の達成が重要なのかが具体的に示されています。

SDGs「目標5:ジェンダー平等を実現しよう(農林水産省)
目標5の達成に貢献する全国の取り組みを紹介しています。

「13: 気候変動に具体的な対策を」

気候変動については「温暖化」「脱炭素」といったキーワードを中心に非常に多くの議論があります。エネルギー問題と密接にかかわるこのテーマは、国や自治体にとどまらず、企業においても気候変動対策につながる「エコ」「省エネ」を意識した商品が数多く開発されており、そのような取り組みからもヒントが得られるでしょう。

エコ商品、省エネなどは、生徒にもイメージしやすく取り組みやすいテーマです。一方で世界に視野を広げて「エネルギー問題」「途上国の工業化」など一筋縄ではいかない大きなテーマもあります。

身近なテーマから巨大なテーマまで取り組むことができる「気候変動」は、学習者のレベルに合わせて適切な課題設定を行うことがポイントとなります。

「13: 気候変動に具体的な対策を」について学べるサイト

“気候変動から地球を守るために、今すぐ行動を起こそう””(UNICEF)
目標13の解説や、気候変動によって生じた世界の問題が掲載されています。世界のCO2排出量や、気候に関連した災害の発生件数などを知ることができ、気候に関する問題の深刻さを認識するのに役立ちます。

気候変動に具体的な対策を(国連広報センター)
気候変動についてこれまでにどのような議論が行われており、解決のためにどのような計画が策定されているのかを知ることができます。

気候変動と国連(国連広報センター)
気候変動に関連する様々な資料にアクセスすることができます。最新ニュースや気候変動の解説動画、グテーレス事務総長のメッセージなど、豊富な資料が掲載されています。

​​一緒に考えよう、気候変動のこと(JICA)
自然災害の発生件数や、地球を守るためにできる行動について取り上げられています。簡潔にまとまったサイトですが、詳しく知りたい場合は詳細が書かれたリンクに飛ぶことができます。

13:気候変動に具体的な対策を(外務省)
目標13の解説のみならず、SDGsの進捗を測るためのグローバル指標まで掲載されています。

13. 気候変動に具体的な対策を(相模原市)
目標13の概要や達成のための課題について、キャラクターの対話形式でまとめられています。文章は簡潔ですが、図やデータも入っているため、詳しく学ぶことができます。

「14:海の豊かさを守ろう」

海に囲まれた日本で「海の豊かさを守ろう」は親しみのあるテーマです。

またプラスチックストローを鼻に飲み込んでしまったウミガメの映像がSNSで拡散されたことや、レジ袋有料化、大手コーヒーチェーンの紙ストロー導入検討などが立て続けに報道されたこともあり、海の汚染やプラスチックごみ、マイクロプラスチック問題等には関心のある生徒も多くいます。

一方で、「エコバッグを使おう」などありきたりで紋切り型の結論に落ち着きがちなのもこのテーマの特徴です。

したがって、いかにありきたりな結論に落ち着かず、探究を深められるかがポイントとなります。

例えば、エコバッグ普及を一歩進めて「今より普及率を上げるにはどうすればいいのか?」という課題設定を行うなどが考えられます。日本ほどエコバッグが普及していない国の事例などを参考に、より多角的な視点からエコバッグ普及を考えることができます。

また、Amazonのような配送サービス、食事のテイクアウトが増えて便利になっていますが、これによるプラスチックごみの増加はないのか?などの着眼も考えられます。

ゴミ問題以外にも、海に流れ込む河川についてや生活排水、水を蓄える山や森林などへと話題を広げることもできます。

人気がありながら、紋切り型になりがちな「海の豊かさを守ろう」。先生のサポートで生徒が興味を持つテーマに広げていくことがポイントとなります。

「14:海の豊かさを守ろう」について学べるサイト

14:海の豊かさを守ろう(外務省)
目標14の解説に加え、SDGsの進捗を測るためのグローバル指標についてもまとめられています。

“海の資源を守り、大切に使おう”(UNICEF)
目標14の詳しい解説や、世界の海の水質に関する図が掲載されています。

14. 海の豊かさを守ろう(相模原市)
目標14の概要や達成のためにできることについて、キャラクターの対話形式でまとめられています。図が多く説明も簡潔であるため、簡単に読むことができます。

ゴール14 海の豊かさを守ろう(徳島県)
海の豊かさに関する課題や、豊かさを守るためにできることがまとめられています。また、目標14に関するクイズがついています。

SDGs動画シリーズ//ゴール14//海の豊かさを守ろう(JICA)
4分25秒の動画で、目標14達成のための取り組みや課題を学ぶことができます。

目標14 海の豊かさを守ろう――ハイブリッドな実施手段の活用(JETRO)
途上国の漁業資源の減少の問題についてまとめられています。

目標14:海の豊かさを守ろう(北海道大学)
目標14に関連する研究の概要が掲載されています。目標14について学ぶというよりは、目標14に関心がある場合、大学ではどのような研究テーマが考えられるのかをざっくりと知るために活用できます。

「15:陸の豊かさも守ろう」

海に比べて選ばれる機会が少ない「陸の豊かさも守ろう」ですが、日本は国土が狭く、狭い平地をいかに活用して耕作を行うのか?森林の豊かさをどう維持するか?など、陸の生物多様性といかに共存し活用するかに長年苦心してきた歴史があります。

特に森林保護は脱炭素とも関わりが深いテーマです。観光立国を目指す国としても、陸の自然は海の自然とともに守り育てるべき財産であると言えます。

生徒にどう関心を持たせるか、では「経済発展と自然破壊」の対立構造とその解消を探究する視点が有効な選択肢の一つだと考えられます。

社会の発展は森林の伐採や河川の埋め立て、工業地開発、宅地開発など陸の豊かさを犠牲にすることで成り立っています。先生世代ではジブリの映画「平成狸合戦ぽんぽこ」で象徴的に描かれたことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。

沖縄などでは、健康に良いとされる黒砂糖の原料さとうきびの増産のために、マングローブ林が伐採され亜熱帯地域の生物多様性が脅かされている実態もあります。

端的に「経済発展と自然破壊」という対立構造が見え、その矛盾を解消したいという探究へのモチベーションが芽生えます。また解消のアイデアとして文化的、自然的な資源を活用した観光経済の可能性などを紹介すると、「8.働きがいも経済成長も」といったほかの目標と組み合わせた探究になり、より学習効果が高まります。

「15:陸の豊かさも守ろう」について学べるサイト

15:陸の豊かさも守ろう(外務省)
目標15の解説のみならず、SDGsの進捗を測るためのグローバル指標まで掲載されています。

SDGs「目標15:陸の豊かさを守ろう」(農林水産省)
目標15の達成に貢献する全国の取り組みを紹介しています。

“陸の豊かさを守り、砂漠化を防いで、多様な生物が生きられるように大切に使おう”(UNICEF)
目標15の解説や、世界の森林の現状が掲載されています。また、生物の多様性が大切な理由や、野生生物犯罪に関する動画も見ることができます。

陸の豊かさも守ろう(国連広報センター)
陸の豊かさに関する現状や課題、問題解決のための条約について解説されています。

15. 陸の豊かさも守ろう(相模原市)
目標15の概要や達成のためにできることについて、キャラクターの対話形式でまとめられています。文章は簡潔ですが、解説のための図が豊富なため、しっかりと学ぶことができます。

ゴール15 陸の豊かさも守ろう(徳島県)
陸の豊かさに関する課題や、豊かさを守るためにできることがまとめられています。また、目標15に関するクイズがついています。

「17:パートナーシップで目標を達成しよう」

「パートナーシップで目標を達成しよう」では途上国支援などが注目されがちで、私たちには直接関係ないと思われがちです。

しかし、学校にも大きく関係のある目標があります。それがこちらの目標です。

17-17 さまざまなパートナーシップの経験などをもとにして、効果的な公的、官民※、市民社会のパートナーシップをすすめる。

※官民のパートナーシップ:政府や自治体などの公的機関と民間の企業などによる協力

探究学習においても外部との連携、地域を含めたチ―ムとしての学校で取り組むべきだとされています。自治体や地元企業、専門家などと連携して学校教育と社会教育との協同を図っていくことは、そのままSDGs目標の達成につながります。

「17:パートナーシップで目標を達成しよう」について学べるサイト

“世界のすべての人がみんなで協力しあい、これらの目標を達成しよう”(UNICEF)
目標17の概要や、国際協力の現状について掲載されています。

パートナーシップで目標を達成しよう(国連広報センター)
目標17の解説や、持続可能な開発の資金援助、政府開発援助の現状についてまとめられています。

17:パートナーシップで目標を達成しよう
目標17の解説に加え、SDGsの進捗を測るためのグローバル指標についてもまとめられています。

ゴール17 パートナーシップで目標を達成しよう(徳島県)
目標17の概要や、達成のためにできることについて簡単にまとめられています。目標17に関するクイズもついています。

パートナーシップで 目標を達成すること はなぜ大切か(国連広報センター)
目標17が設定された背景や、目標17が重要である理由が解説されています。

参考サイト
日本の女性の活躍促進について(労働政策研究・研修機構統括研究員 永田 有)
男と女の賃金格差がなくならない意外な理由(PRESIDENT WOMAN 早稲田大学教育・総合科学学術院 教授 黒田 祥子)
女性の自死が増加…それでも男性は女性より「自殺しやすい」、その「心理学的」理由(現代ビジネス)
【動画】鼻にストローが刺さったウミガメを救助(National Geographic)
レジ袋を使ったら罰金4万円―インドはなぜプラスチックごみ規制が最も厳しい国の一つになったか(国際政治学者 六辻彰二)
マングローブと環境問題(国立環境研究所 アジア自然共生研究グループ 流域生態系研究室室 井上 智美)

 

 

ABOUT ME
この記事を書いた人:Study Valley 編集部
探究No.1メディア”Far East Tokyo”編集部です!執筆陣は、教育コンサルタント、元教員、教育学部大学院生など、先生方と同じく、教育に熱い思いを持つStudy Valleyのスタッフ陣です。子どもたちがわくわく探究する姿を思い浮かべながら制作しています!先生方のお役に立ちますように。Twitterフォローで記事更新情報が届きます。

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【この記事の監修者】

田中 悠樹|株式会社StudyValley代表

田中 悠樹|株式会社StudyValley代表

東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社StudyValleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。