地元・江戸川区の魅力創生についての探究学習(*1)を行っている東京都立篠崎高等学校(東京都江戸川区、以下、篠崎高校)は、2023年 3月22日(水)10:50より、株式会社ポポラマーマ(本社:東京都江戸川区、以下、ポポラマーマ)、江戸川区農業経営者クラブ(以下、農業経営者クラブ)とともに、探究成果発表会を行います。昨年6月より、2度の中間発表を経た、最終発表となります。この取り組みは、文部科学省が推奨する「チームとしての学校(*2)」の実践事例としても、その成果が注目されます。
篠崎高校は2022年4月より始まった「探究学習(総合的な探究の時間)」を活用し、江戸川区の地域課題に取り組み、新たな魅力創生につながるオリジナルプラン作成を目指す、地域探究を行っています。現在、高校生は下記のような、実際に地元企業や産業が抱えるリアルな課題に挑戦しています。
生徒が取り組んでいる探究テーマ▼
①生パスタを使った新メニュー開発
②時と場所を鑑みた広告宣伝アイディア
③食材ロスを減らすアイディア
④農家の人手不足を解消するためのアイディア
⑤小松菜のブランディングアイディア
⑥農のある風景を継続していくアイデイア
◆探究成果発表会(最終発表)概要◆
日時:2023年 3月22日(水)10:50~12:30
会場:東京都立篠崎高等学校(江戸川区東篠崎)
発表者:篠崎高校2年生280名
専門家:株式会社ポポラマーマ社員の皆様、江戸川区農業経営者クラブ会長中代様、江戸川区職員関係者の皆様
これまでの経緯
▲企業講演の様子
篠崎高校のグランドデザインにのっとり、地元企業の課題解決を通した、将来地域社会に貢献できる人物の育成を目指し、高校と地元企業が連携した探究学習プログラムが2022年4月にスタートしました。江戸川区に本社を構える生パスタ全国チェーンのポポラマーマ、江戸川区の農業を支援する農業経営者クラブが専門家として協力、出張授業や課題提供、アドバイスを行っています。
生徒たちはGIGAスクール構想で配布されたタブレット端末とICTツールを用いて情報のインプットやワーク、レポート作成に取り組み、ツール上で専門家からフィードバックを受け探究学習を進めています。
第1回目は企業課題のインサイト(背景)を分析
▲発表の様子
昨年6月の第1回目の発表会では、課題が生まれたインサイト(背景)を分析、実際に企業の方へ発表、フィードバックを得ました。その後は、それを踏まえ、夏休みにフィールドワークを行うなど情報収集を本格化。
第2回目は、具体的な課題を解決する方法を提案
▲企業からフィードバックをいただく(株式会社ポポラマーマ 木村様)
昨年12月の第2回目の発表では、1回目を踏まえ実際に課題を解決する方法を提案。「食品ロスを減らすために、持ち帰り用パックを使用する」「夏に最適な冷たいつけパスタメニューを開発する」などの提案がありました。多くのグループで、実際に実証実験やテスト調理を行い、実効性を確認した上で提案を行いました。
参考記事
>【レポート】”地域・企業ぐるみの新しい教育”ここに。篠崎高校 第二回探究学習成果発表会
第3回目は、いよいよ最終提案
3月22日の最終成果発表会は、約1年に及ぶ探究成果発表会の集大成となります。ポポラマーマ、農業経営者クラブ、そして江戸川区職員のみなさまが審査員となり、探究成果を講評します。
*1)2022年4月から高校で必修化された。変化の激しい社会に対応できる、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標にした学習で、①問題設定、②情報の収集、③分析、④まとめ・表現、というプロセスを繰り返すプロジェクト型の学習。企業や地域と商品開発に取り組む、大学と連携して研究を行うなど、各地で特徴ある取り組みが生まれている。
*2)文部科学省は、地域の学習環境を活用し、実社会や実生活の課題を取り上げ、教員以外のメンバーも参画した「チームとしての学校」を提唱している(【総合的な探究の時間編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説より )。教育効果に加えて、教員の働き方改革の文脈でも注目を集めている。
関係者概要
●東京都立篠崎高等学校
住所 〒133-0063 東京都江戸川区東篠崎1-10-1
公式HP http://www.shinozaki-h.metro.tokyo.jp/
●株式会社ポポラマーマ
1994年、東京都江戸川区葛西で創業。ゆであげ生パスタ専門店「ポポラマーマ」を展開。おいしい生パスタをリーズナブルにスピーディーに提供できる店を生活の場に作ることでパスタを日常化することを使命として、地域のお客様に愛される店作りを目指している。
本社住所 〒134-0083 東京都江戸川区中葛西3-34-9
公式HP https://www.popolamama.com/
●江戸川区農業経営者クラブ
都市的環境における農業経営を安定・発展させ地域農業の確立を図るため、自主的研究や情報活動、農業委員会・農業会議と連携して行う農政活動、都民に理解を得るためのPR活動等を実践。都内14の市区にある農業経営者クラブとともに、東京都農業経営者クラブを形成している。
●株式会社StudyValley
2020年1月創業のEdTechベンチャー企業です。AIを活用したAdaptive Learningや、勉強に特化した独自検索エンジンアルゴリズムの開発、経済産業省「STEAMライブラリー」事業のプラットフォーム構築を行なっております。
篠崎高校の探究学習に学習・業務支援プラットフォーム「TimeTact」を提供、カリキュラムの作成やワークショップ実施、発表会のコーディネート等にも参画し、生徒たちの学習に伴走しています。
住所 〒134-0083東京都江戸川区中葛西5-20-14 水戸ビル 2F
公式HP https://www.studyvalley.jp/
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株式会社Study Valley 広報 梅澤
satoshi_umezawa@studyvalley.jp 090-7482-2915
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当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、全国の高等学校様へ、探究スペシャリストによる探究支援と、社会とつながるICTツール「高校向け探究学習サービス『TimeTact』」を提供しています。
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【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。